子どもの中には人見知りの激しい子どもがいます。
持って生まれた慎重な気質によるケースが多いのですが、まれに外因的な原因から見知らぬ人に強い恐怖心を感じてしまうケースもあります。
その原因は赤ちゃんの頃から多くの人に触れ合ってこなかった、よその人に嫌なことをされた思い出があると、警戒心、不信感を抱いて親以外に心を許さなくなってしまいます。
たとえば1歳くらいになって活発に動き始めると、近所の人から大声で怒鳴るように起こられた、叩かれたなどという場合、怖い思いをしたという経験から他人が信用できなくなってしまうのです。
幼い頃に受けたトラウマから人見知りが始まっていることが多いのですが、どのようにすれば改善することができるのでしょうか。
人見知りを改善させるためには親や周りの大人、兄姉がいるなら兄姉がたくさんの愛情をあげることです。
実は子どもの人見知りというのは当然の行動であり、赤ちゃんであれば親と他の大人の区別がつくようになると人見知りが始まります。
自然となおっていくのですが、3歳や4歳と幼稚園に入る年頃になっても不安というのは拭いきれていません。
そうすると初めて目にする人、知らない人に対して恐怖心を抱き、人見知りしてしまうのです。
本当は誰もが愛情を持って自分と接してくれるということが分かれば人見知りも自然とおさまってきます。
そして何より大切なことは無理をさせないということなのですが、よく親が人見知りを克服させるために無理やり集団に入れて離れたところから見る、という行動を取ることがあります。
これは逆効果で人見知りが激しくなることもありますから、子どものペースで人見知りを克服することが大切なのです。
Photo by Sherif Salama