育児というのは、正解がありません。
物を作るのではなく、どんなに小さくても心を持った一人の人間を育てていくのですから、同じ育て方をしたとしても、成長の仕方は異なります。
育児書はありますし、ある程度の問題であれば、先輩ママやカウンセラーのアドバイスを聞くことで解決出来るかもしれません。
ですが、マニュアルやアドバイスだけでは解決できないこともたくさんあります。
最近は「育メン」というのも広まってきて、昔と比べると育児に参加するパパが増えてきました。
それでも、まだまだ「育児は女性がするもの」という考え方が根強く残っているので、お手伝いをしても面倒な問題には積極的に関わらないパパも多いでしょう。
特に子供が小さいうちは、接している時間が長いママに任せっきり、ということも少なくありません。
そのため、ママは育児に関しての問題を一人で抱え込んでしまうのですね。
ですが、いくらママだとしても子供の気持ちをまるまる理解出来るわけではありませんし、そもそも子供は夫婦で育てるものです。
面倒なことは何でもかんでもママの役目、なんて丸投げしていると、その影響が子供に出てしまうこともあります。
ママの育児の相談に乗るのは、親としてのパパの義務です。
「俺は育児のことはわからない」という方もいますが、女だから分かるものではないのですし、誰も正解を教えてはくれません。
ですので、ママも一人で抱え込まず、パパと試行錯誤しながら乗り越えていくことが、結果的に家族の絆を強くすることになるのでどんどん相談しましょう。
Photo by Dennis Skley