2~3歳の子どもに見られる行動に暴力を振るう、暴言を吐くということがあります。
確かにまったくその行動が見られない子どももいるのですが、お兄ちゃんの真似をして悪い言葉を使ったり、衝動的に暴力を振るったりすることもあるものです。
ですが子どもが暴力を振るったり、暴言を吐くのにはそれ相応の心理が働いています。
一体どんな心理なのか、分かりやすく兄弟関係で見てみると、親や周りの大人に甘えたいという気持ちがあります。
上の子に見られる行動に赤ちゃん返りがありますが、これは下の子に突然大好きな親を奪われてしまったような気持ちから出てくる行動です。
下の子の真似をして甘えてみたり、抱っこをせがんでみたり、ご飯を食べずにミルクを飲んでみたりするのです。
ところが親は下の子の世話に忙しいため上の子の要求をすべてのムコとはできません。
すると上の子の寂しい思いから来る怒りは下の子へ向けられ、下の子に暴力を振るう、暴言を吐くという行動が出てくるのです。
他の関係で見てみると、やはり寂しいという気持ち、かまって欲しいという気持ちが働いているようです。
親は知らないところで近所の子たちが親と一緒に遊んでいる、甘えているのを見てうらやましいと思う、しかし自分の親はそこまでかまってくれないしいつも叱られている、そうすると可愛がられていると思っているほかの子を叩いたり悪口を言ってしまったりするのです。
もちろん他の家庭の子どももしつけをされる家庭で叱られることもありますから、自分だけが特別愛されていないというわけではありません。
お子さんに、こんなにもパパやままは愛しているということを伝えてあげること、お子さんを叩いて行動を制止しないことや子どもを完全に否定したり悪者にしたりしないことが大切と言います。
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