幼稚園に入る頃の子どもたちは基本的にわがままで、自分の思い通りに行かないとかんしゃくを起こします。
集団生活の中で人に譲ることや我慢することも覚え、徐々にわがままも言わなくなってくるのですが、小学校に入っても子どもは基本わがままです。
しかしそんな子どもたちの中にはわがままを言わない子どももいます。
家で接していてもわがままを言わないので育てるのが楽と感じてしまうのですが、実は子どもは親に気を使っているためにわがままを言わないということもあります。
なぜ子どもがわがままを言わないのかというと、親の機嫌によって子どもの心境が左右されているからです。
ほとんどの方は子どものわがままに親が振り回されるものと思いますし、わがままに疲れたという親も多いものです。
しかしわがままを言うと親は罵声を浴びせる、暴力に訴えることがあるという経験を持っている子どもは親の心情を察知してわがままを言わなくなってしまうのです。
子どものわがままは子どもが我慢を覚えるための第一歩であり、なぜわがままが叶えられないのか、わがままを叶えてしまうとどうなるのか勉強していきます。
ところがわがままを言えない環境にあるとわがままが他人や周囲に及ぼす影響を知らないまま育つことになるのです。
他にも親がよく子どもにお金がない、パパが帰ってこない、育児参加してくれないなど愚痴を言っている場合も母親の心情を察知してわがままを言わなくなります。
子どもに依存しやすい親によく見られるのですが、子どもの心を育てるためには子どものわがままが言える環境を整えてあげることも大切なことではないでしょうか。
Photo by Chris Schuepp