子どもはすぐに友達を作ることができますし、元気いっぱい遊ぶものですが、たくさん遊ぶようになったり年齢が進むにつれて、ケンカが起こったり、エスカレートしていじめが出てくることもあります。
もし自分の子どもがいじめられていると知ると、ママは自分の育て方が悪いのではないか、しつけがなっていないのではないか、弱い子に育ててしまったから負けるのではと考えてしまいます。
子どもの力にも個人差がありますから、どうしても勝てない相手がいるのは仕方ないことです。
いじめというのはほんの些細なことで起こるものですから、親が意識していなくてもいじめられてしまう子はいじめられてしまうのです。
ではどのように対策を取れば良いのかというと、まだ幼稚園や保育園に通っていない小さな子どもであれば、ケンカしている段階で、「順番に使おうね」「一緒に仲良く遊ぼうね」「いじめるのはやめようね」と声をかけて、一般的に公平な言い方で制止します。
それでも同じようなケンカや、一方的ないじめが続く場合、相手の子どもの親御さんにも話しをすることです。
気をつけたいのは、誰しも無意識のうちに我が子をひいきめに見てしまうので、自分の子どもが非難されていると感じてしまうと、ママ同士の関係もぎくしゃくしてしまいます。
そうならないよう「お互い様なんだけど」とクッションを置いて伝えたり、「リーダーの○○ちゃんに仲間に入れてもらえると嬉しいんだけど」など、相手のお子さんを立てて伝えるとカドが立ちません。
勘のいいママなら、いじめを察して、謝ったり、子どもにきちんと注意して改めさせてくれるでしょう。
ただし、人によってはこんなのいじめのうちに入らない、うちの子がいじめるはずがないという人もいますが、わが子が可愛いから認められないのです。
瞬間を目の前にすれば分かるのですが、親御さんと上手くコミュニケーションがとれない場合は、真実を伝えようと必死になるより、静かに距離を置くことも必要になることがあります。
子ども同士のケンカやいじめが、ママ同士のケンカに発展してしまうのはよくある例です。
幼稚園や保育園に通いだした子どもの場合は同じクラスの子どもが相手ならクラスの担任を通して事実確認することが大切です。
一方的に話をしても本当は遊んでいる中で起こったことでたいした問題ではないこともありますので、親の目の代わりとなってくれる担任に聞いてみましょう。
その上で解決策を話し合い、実践していくことが子どものいじめを防ぎ、なくしていくことにつながるのです。
Photo by Leonid Mamchenkov