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「ママ、ダメな自分でごめんなさい…!」母の悩みがわが子を追いつめる『育児相談は本人がいないところで』が鉄則

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最近は、ママが子育てで孤立しないよう、専門家による「相談」の場がたくさん用意されていたり、支援センターなどでお母さんの悩みや愚痴を聞いてくれる指導員の人も多く、ママにとっては、つまづいたり、悩んだりしたことを話しやすい場が増えています。

しかし、ママがわが子のためにと、一生懸命相談していても、そばで子ども本人が聞いているシチュエーションが多く、ママの会話が逆にわが子を追い詰めてしまっている可能性もあります。

●言葉がしゃべれなくても、悪口は理解できる

小さいからどうせ理解できない、と思っていても、子どもはママの会話の内容を思った以上に把握しています。
自分の悪口は外国語で言われても理解できる、と言われるように、どんなに小さくても、ママが自分の悪い話をほかの人にしていることはわかっています。
赤ちゃんですら、褒められているのか、けなされているのかは理解できます。

●他人には悪い話をしてほしくない

またママ自身は決して悪く言ってるつもりはなくても、「うちの子はまだ○○ができなくて…」と発達に関するネガティブな話をしているだけでも、子どもは傷つきます。

想像してみてください、パパがよその人に「うちの妻は○○が苦手で…」と話しているのを聞いたら、自分は認められていなくて、さらに他人にまでそんな話をするのかと、嫌な気持ちになりますよね。

子どもも同じように、ママの会話を聞いて、みじめな気分を味わっているのだということを、忘れずにいたいものです。

●発達相談での会話が子どもを追い詰める・・

特に「よその子と比べて、うちの子だけどうしてできないの?」など、発達について悩んでいる場合、ママがほかの人に相談するケースが多く、同席した子どもがそれを聞く機会が増えてしまいます。

なかでも、発達障害が疑われる場合、役所の発達相談に行ったり、病院の発達外来に通ったり、幼稚園や小学校の担任とも度々面談が行われることになります。
子どもの環境を整えるために、先生との細かく面談をして子どもの状態を話し合っていくのです。
こういった相談を設けるということは、わが子の発達に悩むママやパパたちにとっても、とても大切なことです。

一般論や育児書のマニュアルが通用しない、特徴のある発達障害児の子育てでは、親はどうしていいのか分からなくなることも度々ありますが、専門家の診断や、悩み相談によって、救われることが多いのです。

しかし、こういった発達外来などで先生と母親が話す姿を子どもは見ています。
発達検査のこと、日常生活での悩みや愚痴を母親が話している姿を目にする子どもは、親が思っている以上に傷ついています。
相談のことで頭がいっぱいになっている母親は、側で聞いている子どもの表情や気持ちに気づけないことが多々あるのです。

●子育ての不安はどうすればいい!?

ある発達障害の子どもは、発達外来で「ママがテスト結果を誰かと話すたびにドキドキするからやめてほしい」といったそうです。

母親は子どもをより良く指導していこう、理解しようと相談している姿が、子どもにとっては「いつもお母さんは僕のことで困っている」とうつっているかも知れません。

とはいえ、発達相談や就学相談などの「相談」という場面には、本人も同伴するのが基本となっています。
本人の態度なども、行動観察として見るためです。

ですから、子どもの気持ちの負担を少なくするためには、あらかじめ書面に相談ごとを書いてまとめておいたり、テスト結果を関係機関に伝える際には、解説や支援方法などを事前にレポートにして渡すといった方法もあります。

また、子育ての悩みや愚痴は、なるべく本人には聞こえないように少し工夫してみてはいかがでしょう。

●子育ての話をするときは

子どもにあまり聞かせたくない話題の時には、「あっちのおもちゃのところで遊んでおいで」とか、大人から少し離れた場所で夢中になって遊べるよう子どもに声をかけたり、ママも聞かれないように声を小さくして話すなど、工夫しましょう。

そして、そもそも子どもの愚痴や、子育ての悩みは、子どもがいる場所では話さないように心掛けたいところです。
もし、ストレスを人に話して発散したい場合は、メールや手紙などで伝えたり、日記などの書面にしてまとめることで、ママの気持ちも整理することが出来るかもしれません。

ママが子育てに必死になるあまり、子どもの心が歪んでしまっては元も子もありません。
子ども本人が「ママはできない自分のことも認めて、受け止めてくれる」と安心できることの方が、他人の子育てのアドバイスより有効なこともあります。ママがゆったり構えられるといいですね。

Photo by May F.

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