自分の言いたいことをはっきりと言わず、黙ってすねてしまう子どもがいます。
活発でいつも落ち着きのない子どもも困るものですが、反対に何も言わずにすねてしまう子どもも困りものです。
言いたいことを言わないので、親も何が原因で反抗的な態度を取っているのかが分かりません。
こちらが約束を破ってしまったなどの原因があれば対処の仕方も分かりますが、原因不明ですねてしまう子どもに悩むママも多いようです。
このように言いたいことを言わず、黙ってすねる子どもの傾向として、以下のような特徴があると考えられます。
●プライドが高くて素直に自分のネガティブな感情を表現できない
●自分の気持ちを表すことに罪悪感を感じている、ぐずってはいけないとしつけられている
●自分に自信がなく、自分がハデに自己主張すると親から受け入れてもらえないかもしれないという不安がある
よくみられるのが、下の子が生まれた後の上の子どもです。
お兄ちゃんお姉ちゃんにならないといけない、ワガママを言ってはいけない、と頭ではわかっているけど、ママが下の子ばかりかまっている現状に不満があって、ふてくされたりします。
いろんな場面で我慢をしているけど、もっと甘えたい、かまってほしい、そんな気持ちを言いたくても言えない状況が長く続くことで、次第に言いたいことを言わなくなり、黙ってすねてしまうようになるのです。
また、イヤイヤをしない「いい子」にもその傾向があり、きょうだいがたくさんいたり、ママが忙しくお仕事をしていたりすれば、ママに心配をかけないようにと、自分の気持ちを言えなくなってしまうのです。
そのような黙ってすねる子どもの気持ちの根底には、もっと甘えたい、かまってほしい、寂しい、という気持ちがあるので、少ししつこいくらい、親の方からスキンシップしたり、何を求めているのか気持ちをくみ取ってあげる必要があります。
上記のようなケースでなく、単にワガママの延長で、自分の欲求を通すためにだんまりを決め込んでいる場合は、こちらも無視するか放っておいてクールダウンさせる必要があります。
Photo by Loren Kerns