ちびまる子ちゃんというアニメは、古き良き時代といわれる、昔の日本に典型的にみられた家族の日常を描いています。
ちびまる子ちゃんと同年代の人ならお分かりいただけると思いますが、今の時代には失われてしまった良い部分が随所にちりばめられています。
昔は何か悪い事をしたり、いたずらをすると学校の先生や近所のお年寄りに叱られるのが当たり前でした。ゲンコツで頭を叩かれたり、お尻を叩かれてもそれを虐待や体罰とは思わず、いい意味でのしつけと誰もが思っていたはずです。
学校でも悪いことをしたら先生に叱られたり、廊下に立たされたりしたものですが、今はそれさえも行き過ぎだと言われてしまいます。
確かに行き過ぎる体罰は良くありませんし、親はもちろん他人の子に対してそこまでするのはあって欲しくない事です。
子供を思う親の気持ちはいつの時代も同じですが、時代とともに過保護になりすぎている傾向があるように思います。
しつけと体罰の線引きは難しいところですが、先生や大人達が子供を叱らないので、大人をなめた子供が増えています。叱るというのも理由があるからですが、叱られないで育ってしまうと、良い事と悪い事の区別がつかない子供になってしまいます。
褒めて伸ばすというしつけ方もありますが、褒めてばかりでは悪い事をした時その自覚が持てないので、子供にとっても良い事とは言えないのではないでしょうか?
ちびまる子ちゃんを見て、もう一度子供にとって何が大切なのかを考えてみたいですね。
Photo by:Francisco Osorio