産後クライシスというのは、出産後2年以内に夫婦関係が冷え込む事です。
大恋愛の末結ばれ結婚した夫婦も、産後クライシスにより離婚に至るケースも珍しくありません。
女性は妊娠と出産を経験する事で、自然と母親としての自覚を持ちます。
一方男性は自分の子どもでも体の痛みや変化を経験していないので、なかなか自覚が芽生えにくいという現実があります。
個人差もありますが、この温度差もまた産後クライシスの原因となる事が多いのです。
女性は妊娠と出産でホルモンバランスが大きく変わります。
ホルモンバランスというのはなかなか自覚が持てないのですが、脳や自律神経にも影響を与えるので、今までとは考え方や物の見方が変わってしまいます。
女性は出産後に母親として子どもを最優先に考える傾向がありますが、男性は女性の変化に気づきにくく、気落ちの切り替えも上手くできません。
子育てにもどうやって参加すればいいのか言われないとわからないので、戸惑いから子育てに消極的になってしまうパパも多いのです。
女性もある程度自分の変化を予測できていても、実際にそうなると気持ちに余裕が持てなくなるのでパパの行動にイライラする事が増えます。
これはどの夫婦にも起こり得る事ですから、子どもが生まれる前に夫婦でこれからの事を話し合っておくのが一番です。
産後クライシスが原因で離婚をする夫婦も増えている一方で、乗り切る事が夫婦の絆を深めるきっかけになる事もあるのです。
産後離婚という結末にならないよう、きちんと話をしてください。
Photo by Michael Coghlan