里帰り出産は、ママは実の親元で子育てができるので安心というメリットがありますが、夫婦で気をつけなくてはいけないこともあります。
●出産はゴールじゃない!
パパは、妊娠~出産とママをいたわり続けてきたもの、無事に出産が終わり、我が子と対面して、感動ひとしお、産後はホッとして気が抜けてしまうパパも少なくありません。
「大仕事が終わって、もう安心。後は、ママのご両親、よろしくお願いします!」
…でも里帰り出産中は、ママの実家に丸投げして、パパが遊びまくる時間ではありません。
ママが里帰り先で産後の育児がんばってる時、開放的な気分で飲み歩けると喜んでる場合じゃありません。
ママは産後、過酷な新生児育児がスタートしているのです。
戻ったママにブチ切れられないよう、パパは勉強しておくことがたくさんあります!
●慣れない新生児育児に奮闘するママ、離れていても気遣って
コミュニケーション不足のままだと、自宅に戻った時にパパとママの間には育児に関して温度差が出てしまいます。
何事も最初が肝心ですが子育ても同じで、育児のスタートにつまづくと恐ろしい産後クライシスに発展することもあるのです。
里帰り出産では家族との折り合いや転院によるトラブルなどに注意しなくてはいけませんが、一番気をつける必要があるのは夫婦間や父子とのコミュニケーション不足といわれているのです。
ママは出産後すぐに育児が始まるので、どうしてもパパのことは後回しになります。
それに里帰り出産をしている間は、実家と自宅との距離にもよりますが、パパはほとんど子どもの顔を見ることはありません。
子育ての大変さも味あわず、父親としての自覚もほとんどない状態だと、いざママが帰ってきても出産前と同じ生活をしてしまう可能性があります。
家事も子育ても全部任せっきりで、パパは何も手伝わないとなると産後クライシス一直線です。
●ママの不満や愚痴を聞くだけでも立派な育児参加!
それを回避するには、やっぱりコミュニケーションを欠かさないことが一番です。
仕事が終わったら必ず電話する、こまめにメールで子どもの様子を聞くなど、定期的に連絡を取って子育てで大変なママを気遣いましょう。
実際の子育てには参加できなくても、体の状態や子育ての様子を聞いてママのストレスを緩和するのは、間接的に育児参加になります。
実感にいる間は大丈夫だろうなどと放置していたら、ママの心も離れていってしまいますから、親としての自覚をもってしっかりコミュニケーションを取ってください。
Photo by Ray Dumas