出産というのは女性しか経験できない事ですから、男性には理解が難しい部分もあります。
特に精神的な面はなかなか理解してもらえず、産後クライシスの原因となる事も珍しくありません。
出産は女性の体に大きなダメージを与えます、体力も消耗していますし、免疫力も低下します。
体にも傷を負いますし、しばらくの間は子育てをしながらの休養も必要です。
しかし実際には自分が赤ちゃんのお世話をしなければいけませんし、ホルモンバランスも変わり情緒不安定な状態が続きます。
ほとんどの女性が産後は余裕がない状態となるため、セックスの事など考える余裕もありません。
目に見えない変化の方が大きいため、パパはなかなかママの気持ちを理解出来ません。
赤ちゃんが生まれたのだから元の夫婦生活に戻れると勘違いしてしまいやすく、ママの気持ちも考えずに求めてしまえば、ママは疲労感や義務感を感じたり、拒絶することもすくなるありません。
この時パパはショックを受けてしまいますが、ママも同じようにショックを受けています。
ホルモンバランスだけは自分でコントロールできないため、パパを嫌いになったわけではないのに、脳はそれを拒否してしまうのです。
パパも少しだけ産後のママがどういう状態になるかを理解してください。
授乳期間中は、子ども以外に体を触られたくないと感じる女性も多いようです。
子宮や産道がしっかり回復していないと、セックス自体が大きな苦痛となってしまうこともあるのです。
時間が経てばママも落ち着いてきますから、気持ちも少しずつ変わっていきます。
この時期に無理強いをしてしまうと、セックスレスが長引く可能性もあります。
パパもママも、この事実を理解して、しばらくは仕方がないことだと受け入れ、焦らず少しずつ、お互いのコミュニケーションを深めて行きましょう。
Photo by Quinn Dombrowski
