寝返りやあんよなど、身体の発達に一喜一憂していた時代が過ぎ、だんだん手がかからなくなり、子どもが幼稚園・保育園に入園するようになると、今度は別の悩みが出てきます。
小学校に入る前の年齢、年中さんくらいになってくると周りとつい比べてしまうのが、勉強ができるかできないかということです。
勉強が本格的に始まるのは小学校からですが、最近の小学校は入学するまでに自分の名前を書いて読むことができること、数字を1から10まで数えられることを条件としていることも多いようです。
●子どもの能力に合わせた学習方法を
小学校入学前に求められる能力が高いと感じたり、ほかの子がひらがなを読む、書くことができたりするのを見ると、うちの子は大丈夫だろうかと不安になります。
そのため中には幼稚園のころから学習塾に通わせるママもいるのですが、子どもには子どもの成長スピードがありますので、その子に合わないボリュームを焦って無理やり詰め込んでも仕方ありません。かえって勉強に苦手意識をもってしまい、小学校入学後の学習意欲を下げてしまいかねません。
●最近の幼稚園・保育園での学習
もし将来的に子ども学習能力を不安に思う傾向にあると思うなら、幼稚園でひらがなや算数を教えてくれるところを選ぶのも一つの方法です。
最近は保育園でも、英語指導などをしている園もあります。
最近は大半の幼稚園、一部の保育園でひらがな、カタカナ、算数を教えてくれます。
クラスの友達と一緒なら、子ども自身にもやる気が持ちやすいですし、なかなか親御さんが行き届かない、教え方が分からない部分を補ってくれるので助かっているという方も多いでしょう。
もし上手にひらがなが書けているようならすかさずほめて、子どものやる気を伸ばしてあげるのもママの務めです。
もちろん学習塾や英会話教室など早期学習を始めるのも悪いことではありませんし、幼稚園の中には放課後学習といって園内で園外から呼んだ講師の先生による英会話教室やピアノ教室、体操教室を実施していることがあります。
もしお子さんの勉強について不安を感じることがあるなら、お子さんの能力に合った学習方法を見つけてみるといいでしょう。
●勉強が好きでない子は
また、勉強に興味がもてない子どもの場合は、まだそのタイミングではないのかもしれません。
その場合、勉強よりも思いっきり体を動かして遊ぶことで、将来の意欲や観察力、工夫する力などが身に付きます。
そして、勉強に興味を持った時に一気に吸収・応用する力になります。
そういう子は、例えば「おやつを半分に分ける」など実体験を通じた経験の方が身につきやすい傾向があるので、人から来た手紙を読むとか、食べ物を分けるなど、遊びの中で少しずつ教えてあげた方が効果的です。
Photo by Leonid Mamchenkov