以前、こんにゃくゼリーで子どもが喉を詰まらせて窒息死した事故があったことを覚えている人も多いと思われます。
事故を機にこんにゃくゼリーへの規制は厳しくなり、パパやママも事故の可能性を考えて注意するようになっていると言われています。
しかし、実際にはこんにゃくゼリーよりもお餅での窒息事故の方が多いのです。
子どもにお餅を食べさせる時には、高齢者と同じように注意した方が良いと考えられます。
1996年1月のデータでは高齢者を中心に208人がお餅での窒息死事故を起こしていて、お餅を喉に詰まらせる割合は非常に高いと考えられます。
●お餅が喉に詰まってしまう原因は?
お餅が詰まってしまう原因として考えられるのは、ひとつに十分に咀嚼(そしゃく)をしていないことが挙げられます。
また、嚥下反射(えんげはんのう)と呼ばれる、食べ物を飲み込んだ時に気管に食べ物が入らないようにする機能が未発達、または衰えている状態であることも関係しています。
さらに、のどに水気が足りない状態で食べることも、お餅をのどに詰まらせる原因となります。
●子どもがお餅を詰まらせないための対策
しっかりと咀嚼できるようになっている小学生の子どもでもお餅を喉に詰まらせてしまうことがあるため、子どもに食べさせる場合はお餅を小さめのサイズに切るように工夫しましょう。
また、よく噛んでから飲み込むこと、お茶などを飲みながら食べることなど、食べ方に気をつけなければならないことを伝えることが大切です。
お餅を食べている時に話しかけると、返事をしようと慌てて飲み込もうとして詰まらせることがあるため、お餅を食べている人には話しかけないようにしたほうが良いとも言われています。
Photo by Eric Lewis