毎日使っている洗濯機。しかし思わぬ事故が発生するので、注意が必要です。
これまでに起きた事故をここでご紹介します。
●洗濯機が飛び跳ねて周囲を破壊!大きな事故が起こる!
洗濯機で衣類の脱水をしていると、突然大きな音がしたり、ガタガタと揺れたことはないでしょうか。
これまでに、実際に、このような洗濯機での事故が多発しており、家屋などに損害が起きたケースもあります。
壁やドア、柱に洗濯機がぶつかってしまい、穴が開いたり傷ついたケースが多いようです。
このような事故が起こるのは、脱水する衣類の種類が関係しているようです。
それは、ビニール素材や雨具などの防水素材。
水を通さない防水性の繊維製品は、洗濯機で脱水をしようとしても、繊維に水が残ってしまいます。
そのため、脱水槽ごとバランスが崩れてしまうのです。
防水性の繊維製品を脱水しようとした時、水を通さないので、脱水槽の穴が塞がれてしまいます。
例えるなら、水が貯まったまま、ビニール袋に水を入れたのと同様の状態になるのです。
洗濯機はこのようなアンバランスを感知した場合、安全装置が働くのですが、たまたまバランスが取れたまま回転しはじめると、洗濯機が跳びはねる、倒れる、蓋がバラバラになり飛んでしまうような事故が起こっています。
繊維製品の素材が多様化したこと、また、ドライマークの衣類を家庭の洗濯機で洗う機会が増えたことが、事故増加の原因と見られており、今後もこのような事故が発生するのではと見られています。
●タオルが発火
また、乾燥機による事故で多いのが、タオル類が発火する事故です。
油分が染みついたタオル類を乾燥機にかけると、発火してしまうことが検証実験で確認されています。
これらの事故は、日本国内で、ここ5年間で266件起きています。
取り扱い説明書に、このようなケースがあることを注意表示している洗濯機もありますが、本体への表示は95年以降に表示されたメーカーがほとんどです。
また、具体的に防水性の衣料などに注意表示をしているものが少なく、「手洗い」「ドライクリーニングに出す」などの表示のみのものがあるので注意が必要です。
【動画】
●ドラム式洗濯機が崩壊
また、実験映像として、小さなレンガブロックなど、異物を入れてドラム式洗濯機を回したところ、洗濯機そのものがバラバラに分解されるまで振動を続けていく衝撃的な動画があります。
子どもがいたずらで異物を入れないよう、気を付けておいたほうが良いでしょう。
Photo by Michael Bentley