バレンタインは、日本では男性がチョコを貰う日になっていますが、実際は大切な人に愛を伝える日です。
キリスト教司祭だったウァレンティヌス(バレンタイン)に由来するお祭りなので、キリスト教の国の行事かなと思われるのですが、世界中ではどんなふうに祝っているのでしょうか?
●アメリカ、ヨーロッパ
(キリスト教の国)
海外では、男女問わずバレンタインを行いますが、どちらかというと、男性から女性にプレゼントを贈る方が多いようです。
お花やケーキ、愛のメッセージを書いたカードなどを贈ります。
子どもから親へ、親から子どもへも、カードを贈りあったりします。
●インド、イスラム圏の国々
(ヒンズー教・イスラム教)
異教に厳しいヒンズー教・イスラム教の国では、どうなのでしょうか?
インドの都市部は近代化しており、欧米同様、男性が女性にプレゼントやチョコを贈るイベントになっています。
しかし、インドではヒンズー教がメインのため、このようなバレンタインを祝うことを禁止したり、「インド文化にふさわしくない」とカップルを攻撃したりバレンタインのイベントを妨害する人たちがいるようです。
大変ですね。
もっと異教徒に厳しいイスラム圏はどうでしょう?
バレンタインは「イスラム教の教えを侵害するもの」として忌み嫌われています。
しかしサウジアラビアなどでも、やはり少しずつバレンタインの文化が流れ込んでおり、祝う人たちが出てきています。それを快く思わない人たちが「バレンタインデーを祝うものには最高刑で死刑もありうる」など発言するなど、おだやかではないようです。
愛のイベントも命がけなんですね。
●中国
都市部では欧米化した生活スタイルが定着。バレンタインは「情人節」と呼ばれ、男性が女性に贈り物をする日になっているようです。
バラの花束、食事、プレゼント、チョコレートなどのスイーツ、をセットで送ることが多いようです。
なんだかとても豪華ですね。日本で爆買いをするくらいリッチな人たちでしょうか…。
●韓国
日本と似てる部分の多い韓国。
韓国のバレンタインは、日本と同じように、女性が、普段心に秘めた想いを寄せる相手に、チョコを贈って告白をするイベントとなっているようです。
世界中で、基本となる文化は違うものの、バレンタインは広がっているんですね。
バレンタインを祝っても、殺されたり狙われたりしない日本は、ある意味恵まれていますね。
Photo by nerissa’s ring