赤ちゃんはたくさん寝て、たくさんおっぱいを飲み、ママと目が合うとにっこり微笑み、時々ママを困らせるくらい大きな声で泣く、これが赤ちゃんのイメージではないでしょうか。
しかし赤ちゃんなのにあまり泣かない、笑わない、無表情な赤ちゃんがいて、こういう赤ちゃんをサイレントベビーと呼ぶのを知っていますか?
●何故サイレンベビーになるのか?
赤ちゃんは自分の欲求や要望を泣いて伝えます。
親に対して『お腹がすいた』『おむつが濡れている』と泣いて訴えても、無視されることが続くと『泣いても意味がないんだ』と諦め、次第に泣かない赤ちゃんになります。
これがサイレントベビーを生み出す原因です。
「サイレントベビー」になってしまう原因は、ズバリ「親の無関心」です。
スマホやゲーム、電話に夢中になって泣いている赤ちゃんを放置することが続くと、赤ちゃんは泣いても無駄であることを本能で悟り、一切の感情表現をしなくなります。
言葉が話せない赤ちゃんは泣く事で感情表現をします、嬉しい時には笑いますがこれも赤ちゃんの感情表現です。
泣かないからいい子と考える傾向がありますが、これはママの都合のいい考えに過ぎません。
サイレントベビーをそのまま放置すると、特に2歳ごろから、おとなしく、自己主張のない子どもに育っていくケースが見受けられます。
周りに合わせる性格になるので周囲から見ると“いい子”に見えますが、心には抑圧された闇を抱えています。
成長に伴って将来的に自傷行為を起こしたり、攻撃的な性格になって周囲と問題を起こしたり、社会性が育たずに引きこもりになる可能性も考えられます。
街を歩いていても、赤ちゃんを連れているのにスマホの画面に夢中になり、赤ちゃんを適当にあやしていると思われるママを見かける事があります。
本人にその気はなくても、見方によってはネグレクトと捉えかねられません。
食事を与えたり、おむつを変えたりと、生きるために最低限の世話をすることだけが育児ではありません。
子どもの訴えに保護者がしっかりと応えて、コミュニケーションを取ることで親子の絆が深まって子どもの情緒は安定し、健やかな発育につながるという事をもう一度しっかりと考えてみてください。
Photo by Caitlin Regan