生理前にイライラする、おなかが痛くなる、胸が張ると言った症状は月経前症候群PMSと呼ばれています。
出産前から悩まされるママもいますが、産後ひどくなったというママもいます。
では月経前症候群PMSとは具体的にどのようなものなのでしょうか。
●月経前症候群PMSとは
月経前症候群とは生理前に女性に見られる精神的あるいは身体的な不調です。
特に生理の3~10日前に起こりやすく、イライラや落ち込み、頭痛や睡眠障害に、胸の張りなどといった症状が起こります。
なぜ月経前症候群が起こるのかというと、妊娠しやすくするプロゲステロンと女性らしくするエストロゲンという2つの女性ホルモンのバランスが変化するからといわれています。
また出産後は出産により女性ホルモンの分泌量が大きく減るといったようにホルモンバランスが変わりやすく、妊娠前よりも症状がひどくなったと感じることが多いです。
●主な月経前症候群の症状は
月経前症候群の症状は精神的なものと肉体的なものに分けられますが、特に多いのは精神的な症状です。
女性の中で月経前症候群を感じている人の実に70%がイライラや家族に八つ当たりをすると答えており、さらに60%の人が感情の起伏の激しさを感じています。
ほかにも40%の方が自己嫌悪を感じ、36%の方が人の行動を気にする、35%の人が何もなくても悲しくなると答えています。
一方、肉体的な症状を感じる人を見てみると、多くの方が生理前に体がだるくなり倦怠感を覚える、何もする気がなくなると言います。
ほかにも生理痛がひどい、頭痛や腹痛がある、おなかが下る、疲れやすいといった症状を抱えています。
いずれにしてもホルモンによる働きなので、ママ自身の気合いや意志だけではどうにもならないことが多いのです。
気になる場合は、婦人科で薬を処方してもらえるので、一度相談してみましょう。
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