子供というのは、視覚よりも聴覚の方が発達しているので、耳から得た情報というのは脳への記憶に刻まれます。
ただ意味が分かっていないので、普通にしゃべることを覚えるというのは、ある程度の年齢までいかないとできませんが、歌を歌うというのは記憶力を鍛える練習になります。
また、ママやパパの会話からも言葉を学びますが、歌からもいろいろな言葉を覚えます。
例えば、「むすんでひらいて」のように、ジェスチャーを加えながら歌うと、ぐーにするのが結ぶ、パーにするのが開くということを理解していきます。
さらに歌は会話がなくても言葉を発することが出来るので、言葉の練習としても大いに役立ってくれるのです。
だからこそ、幼児向けの番組ではいろいろんな歌を流しますし、それを見て自然に歌っていたりすることがあるのですね。
ただし、テレビなどを見ながら歌うのも悪くはありませんが、視覚と聴覚を同時に使うので、どうしても見る方がメインになってしまい、歌うことに関しては後回しになってしまいます。
子供が何かを練習するときは一つのことに絞った方が良いので、歌うときはそれだけに集中できる環境を作ってあげましょう。
その環境となるのがお風呂です。
お風呂は心も体もリラックスできますから、歌うことでさらにストレスの発散にも繋がります。
子供はあまり湯船に浸かりたがりませんが、歌を一緒に歌ってみれば楽しくてしっかり温まることもできます。
普段は忙しいママでも、お風呂で歌うときは急ぐこともないので、ゆったりとした気持ちで子供とコミュニケーションをとってみるといいですね。
Photo by Rain0975