よちよち歩きして、走り回るようになってからも、子どもの歩き方もおぼつかなくて、そんな姿はかわいいものです。
でも、子どもの歩き方は、ドタドタと床に反響して、集合住宅ではクレームの原因になることもあるので注意が必要です。
●子育て家庭から出る騒音とは?
子育て家庭から出る音にはどんなタイプがあるでしょうか?
トラブルであげられることが多い例をご紹介します。
・子どもの足音~走る・飛び跳ねる
「ゆったり静かに歩く」なんて子どもにはできません。トコトコ・バタバタと足裏全体を床につけて歩き回る音が響きます。楽しくなって走ったり、ジャンプしたりするとさらに足音が響きます。
・おもちゃで遊ぶ音
車や電車を床で転がしたり、おままごとの小物をコトンコトンと並べたり。
小さな動作音でも、長時間、何度も続くと気になるようです。
・物を落とす音
指先も上手に動かない子どもたち。
コップもスプーンもおもちゃも、何でもぽろぽろと落し、場所がフローリングの上だったりすると、階下に音がそのまま伝わってしまいます。
・ドアの開閉、椅子を引きずる、ソファから降りる、などの生活音
大人でも気をつけたいのですが、ものを動かす時にかなり音が出ています。
子どもより、夜の大人の音が気になる!と文句を言われる人もいます。
・水周りの音
建物によっては、排水口の音が共鳴して響きやすくなっていて、トイレやシャワーを流す音がとても大きく聞こえる住宅もあります。
これ構造上の問題なので、住んでいる人が気をつけてもどうにもならないことが多いようです。
・壁や天井が薄い場合は、声にも注意
壁が薄い物件の場合は、話し声や子どもの泣き声などが筒抜けになってしまいます。
階下の会話や笑い声、テレビの音、掃除機の音、カーテンの開閉などの音が、上の階に聞こえてしまうケースもあるようです。
●こんな住宅は注意
鉄筋コンクリートの建物より、木造住宅の方が音は響きやすいようです。
下見の時に壁を叩いて、中身がつまっているか確認してみるのも、完璧ではありませんが一つの方法です。
●マンションはスラブ厚をチェック
天井や床の厚さは簡単にはわかりませんが、鉄筋コンクリートの床の厚さ「スラブ厚」が大きい方が、ドスンと響く音を軽減できます。
ただし、スプーンを落とす音などはスラブ厚では解決できません。床の材質によるので、フローリングに防音カーペットをひいたり、床下に防音材を敷く工事を行うなど、対策しておきましょう。
●トラブルになる前に回避
賃貸住宅なら、近隣からクレームが来てトラブルになった場合、最悪引っ越すこともできますが、持家の場合はすぐに引っ越しできませんので、トラブルにならないよう先回りして配慮しておくといいでしょう。
床に防音材を敷き詰めるだけで、かなり軽減します。マットタイプや、床下に防音の工事を施す方法もあります。
お金がかかったとしても、しっかり対策をしておけば、のびのびと子育てに集中できます。
また、日頃から近所の方とコミュニケーションをして「子どもが騒がしくてご迷惑をおかけしております」と一声かけておくだけでも、相手の感情が変わったりするものです。
Photo by Ryan and Sarah Deeds