生まれる前までは、どんな子でも健康な体で生まれてくれれば、それだけで良いと願うものですが、いざ生まれて子供が成長していくといろいろと気になることが多くなります。
ちゃんと人とコミュニケーションが取れるだろうか、友達はできるだろうかなどいろんな悩みがありますが、その中でも一番気になるのは成長の度合いではないでしょうか。
ただ、他の子の成長と自分の子の成長はまったく違うと思っておきましょう。
「あの子はもう絵本が読める」「自分の名前が書けるのか」などいちいち意識をすると、無意識のうちに比べてしまい、それが子供への態度に出てしまいます。
早く文字を覚えて欲しくて教えている場合、1度教えたのに分からなかったりすると「○○ちゃんはもうできるよ」と言ってしまうことが多いのです。
人と比べて自分の子が劣っていると思うと、最初は自分を責めますが、その矛先はやがて子供に向いてしまいます。
まだ、自分からアクションを起こすことが出来ない年齢なのに、責められる意味も分からず怒られれば、辛く悲しい気持ちだけが残ります。
仕事でもそうですが、他の人と自分を比べて評価されるのは、大人だとしても辛いものですから、子供にしてみれば尚さらです。
確かに、小さいのに本が読める字が書けるのはすごいことですが、えらいことでも特別なことでもありません。
たまたまその子が本好きだったり、字を書くことが楽しかったりしただけで、子供からすれば遊びの延長でそうなっただけのことです。
ですので、自分の子供の個性や好きなことを尊重し、他人とは違って当たり前という気持ちで、決して比べないようにしましょう。
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