乳児期や幼少期に蓄積された親子のスキンシップの効果は、なんと一生涯続くと言われるほどに、子どもの成長に大きな影響を与えるものです。
親子のスキンシップがたっぷりで育った子どもと、そうでない子どもにはどんな差が見られるのでしょう。
●スキンシップ不足が子どもに与える影響とは・・
幼少期にスキンシップをたっぷり受けて育った子どもは、満足感や自己肯定感が育ち、大きく成長してからも確固たる自制心や社会性ができると言われています。
しかし、スキンシップが足りず、反対に叱られてばかりだった幼少期を過ごした子どもは、物足りない気持ちをモノや性欲で満たそうとしたり、あるいは自己肯定感が足りず情緒不安定になったり、依存症になりやすいという説もあるようです。
小さな子どもは、身体を触れられることで、ママやパパからの愛情をしっかりと感じ取っています。
言葉がなくても、スキンシップだけで、心が十分に満たされるのです。
その分、もしも、スキンシップが足りていないと、満たされない思いを心の奥底に抱えたまま、成長していくことになるのです。
一生膨れ上がる物欲で満たし続けるのは、とても可哀想なことです。
満たされない思いを物欲や性欲で満たす人生は、豊かなものとは言えないでしょう。
子どもの甘えたいという欲求には、できるだけ応えてあげることが大切です。
共働きで忙しく、なかなかスキンシップの時間が取れないと、悩む必要がありません。
わずか数分のスキンシップでも、その時に子どもと全力で向き合うことができれば、濃度の高いスキンシップとなり、子どもの心も満たされます。
スキンシップは、躾などよりも、よほど子どもの健全な成長には大切なものなのです。
Photo by Ashley Webb