ごみをゴミ集積所に出すだけなら「ただのゴミ運び屋」
同じ現象が、子育てや家事の場面でも起きています。
パパはやったつもりでも、事前準備と後始末までできていないことが多いのは事実のようです。
「仕事で、部下に得意先に行ってくるように頼んだら、事前準備としてのアポも取れない、そして訪問後にはお礼メールも送れない…にも関わらず『俺、仕事終わりました!』と部下はにこやかに帰宅」
…そんな部下がいたらイライラもしますよね。
でもこれと同じ状態が、多くのパパの現状なのです。
●いいとこ取りはずるい
あるママのTwitterが注目を浴びました。
パパ曰く「俺は娘を風呂に入れている」と自信有りげに言っていたそうです。
でもパパがやったのは、ほんとうに娘を湯船に入れただけ。
ママ曰くお風呂に入れるというのは、お風呂の準備をして、お風呂に入れて、体を拭いて、ベビーローションを塗ったり、おむつかぶれの薬をつけたりした後に、洋服を着せるまでだと言っています。
確かにママの言うとおり、自称イクメンの多くは、いいとこ取り、楽しいとこ取りをして、自己満足をしている事が多いようです。
これではパパは良かれと思ってやっていても、ママは不満がたまります。
そんなママも気もしらないで、イクメンを気取っていると喧嘩になりかねません。
●パパを本当のイクメンにするコツ
物事には順序があります、これは子育てにも共通しています。
<準備、実行、後片付け>
ママはこれをこなしていますし、自然にやっています。
しかしパパは<実行>しか見ていないため、いいとこ取りや、楽しいとこどりを育児と思ってしまうのです。
それをパパに指摘すると、なんだか落ち度を責められた気になって、「せっかく育児に協力したのに、文句ばかり言われる」と、がっかりしてしまって、ママはかえって面倒な気持ちになってしまいます。
そんなとき、パパに口頭で指摘するより、作業の流れを書いて、見てもらったほうがすんなり理解してもらえるかもしれません。
「育児フロー表」を書いて見せるのです。
例えばおむつ替えをパパに頼みたい場合も、おむつ替えのフロー表があれば、それを見ながら出来るのでパパもわかりやすいです。
準備、実行、後片付けを、わかりやすいように順を追って説明書きにするだけでOKです。
理系でフローチャートを見慣れているパパや、
●「おむつ替え」育児フロー表の例
おむつ替えのフロー表は例えばこんな感じです。
(1)おむつをはずす
・うんちの場合は周りを汚さないように
(2)お尻を拭く
・拭き残しやすい場所に注意
※下痢でお尻が赤くなっていたら
(3)お尻のケア
・ぬるま湯で洗う
・薬を塗る
(4)おむつをつけ、ズボンなど履かせる
(5)おむつの処理
・丸めて決められたごみ箱に捨てる
※必要に応じて下記(6)~(8)も行う
(6)衣服の下洗い
・おむつが漏れて、汚れてしまった衣服を軽く手洗い
(7)おむつの補充
・ストックが減っていたら、買い置きからおむつを補充
(8)ゴミ箱の処理
・おむつを捨てるゴミ箱がいっぱいなら、新しい袋に交換
ご家庭ごとのルールに応じて書いておくといいでしょう。
簡単なおむつ替えですら、いろんな状況に応じて、作業がたくさんありますね。
こんな流れを書いて、おむつ替えのところに貼っておけば、忘れっぽいパパでも、ママが口うるさく言わなくても、できるようになるかもしれませんね。
Photo by Crossing Church