授乳中には、いろいろなおっぱいのトラブルがあります。
トラブルを知らないと、何らかの異常があっても放置してしまい、それが原因でさらにやっかいなトラブルになってしまうこともあります。どんなものがあるのかをきちんと知っておきましょう。
まずおっぱい自体に起こりやすいのが乳腺炎というものです。
これは、細菌が原因で起こるトラブルで、胸にしこりが出来たり痛みが発症したりしますが、悪化すると全身が発熱することもあります。
乳腺炎を予防するには、搾乳したり授乳したときに母乳が残らないようにすることが大切です。
また、飲み残しなどが原因となるトラブルでうつ乳というものがあります。
これは母乳がおっぱいの一部や全体に溜まってしまうことで出来るしこりで、痛みを伴うこともあります。
うつ乳が悪化すると乳腺炎になってしまうので、この段階でしっかりと母乳を出し切ったり、冷やして炎症を鎮めておきましょう。
乳首に起こりやすいのが、乳口炎というトラブルです。
これはおっぱいの出口に炎症が起こるという症状で、乳首の先に白色や白黄色の点ができます。
痛みはあまりありませんが、赤ちゃんの遊び飲みが原因なので、しばらく授乳はお休みするといいですね。
もしも母乳の出が悪かったり、乳歯が生え始めたりした場合は、咬傷に注意してください。
これは簡単にいってしまうと噛み傷のことで、赤ちゃんが乳首をかんでしまうことで起こるトラブルです。
傷がつくとそこから雑菌が入ってしまうことがあるので、咬傷に気がついたら、大した傷じゃなくても病院で診てもらいましょう。
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