子どもが元気で幸せでいてくれることが望みだけど、頭が良いか悪いかといえば、良い方がいいに決まってる、…そう思う親御さんがほとんどではないのでしょうか?
そんな時、頭脳はパパに似たかママに似たか、気になるところでもあります。
●親の知能は遺伝する?
遺伝子の研究者によると、パパとママの遺伝子が50%ずつ子どもに遺伝するもの、その組み合わせによって、別の性質のものになってしまうと考えられています。
つまり親のコピーにはならないのです。
よく「運動神経はパパに似た」などといいますが、実際にはパパの運動神経と同じではないのです。
たとえば、顔の遺伝は、まさに「コピーではない」ことがよくわかります。
なんとなく「ママ似」であっても、ママと同じ顔ではありませんよね。
目だけ見るとパパ、眉毛はママ…、その時の印象でどちらかというと「ママ似」などの感想が得られますが、成長して雰囲気が変わって「パパ似」と言われたり、服装やファッションによって変わってしまったりすることはよくあります。
勉強に関する能力も同じようです。
どちらかにそっくり似るわけでなく、両親2人の要素が複雑に絡み合って、その時その時の、いろんな反応を示すのです。
●「頭のよい家系」は育て方の影響
よく高学歴の秀才が出る家系、社会的成功者の多い家系、芸術家の一族などいます。
その原因として、多少の遺伝はもちろんあるかもしれませんが、多くは、育つ家庭環境が大きく影響していると考えられるそうです。
両親の生活習慣が子どもに大きな影響を与えるのです。
両親が何を見て面白いというか?
どのような趣味を持っているか?
問題を解決する時どう考えていくのか?
休日に出かける場所は?
お金をかける分野は?
家の中で大切にしているルールは?
そして、子ども自身の個性をよくみて、本人が好きな分野を思いっきり伸ばしてあげることが才能開花のために大切だと、遺伝子学的にも考えられているようです。
Photo by James Willcox