子どもがしゃがみこんで、時間をかけて真剣に、石や落ち葉を探している時、大人からすると「どれも同じだよ~」とあきれてしまうことがあります。
でも、そんな時、子どもたちはちょっとずつ違う「何か」を比較・検討しているんですね。
そう、「良いもの」を選びとる力を育む、大事な時間なんです。
●石ひろいはネットショッピングと同じ?
0歳の時はゴミを見つけて喜んでいたのに、だんだんと「良いもの」を見る目が養われて、3~4歳になると、キレイな葉っぱを選ぶようになったり、好みの石を見つけることができるようになってくるのです。
パパやママも、買い物をする時、よいものを選ぶために、ネットや店頭でいくつかの商品を比較することがありますよね。そして、好きな物を選ぶ時間というのは、ワクワクして楽しい時間でもありますね。
地面にしゃがみこんで何かを拾ってる子どもたちは、ネットショッピングで商品を選んでるママと同じなんですね。
●比較して選ぶ力を身につけよう
お子さんの大好物を、家族で分ける時、わざと、数や大きさに差をつけて、「どれがいい?」と選ばせましょう。
大と小、多い少ないを見分ける力が養われます。
今日着る服を選ばせたり、何種類かの食べ物から好きなものを選ばせたりすることは、子どもが楽しめる、立派な知育の時間になります。
選ぶことは考えることでもあります。
さらに「何でこれにしたの?」と聞いてみると、また論理的に考えて言葉にする練習にもなります。
●好きなものなら考えられる
数を言えるようになったら、おやつの数を数えたり、簡単な足し算なども質問してみるといいでしょう。
味気ない数字の計算には興味が持てないけど、好きなものなら、夢中になって考えることができるのです。
Photo by Donnie Ray Jones