産後に夫婦ともにお互いへの愛情が急激に下がる「産後クライシス」は、特に妻から夫への愛情低下が大きく見られるようです。
出産後の夫婦の愛情低下を防ぐカギはあるのでしょうか。
●産後クライシスを回避するためには・・
ベネッセ教育総合研究所が2006~09年、初めての子どもが生まれる前(妊娠後期)から、2歳児になるまでの夫婦、約300組の4年間の意識の変化を追跡調査したところ、子どもが2歳になると夫は半数、妻は3人に2人が、相手への愛情を感じなくなるという結果が出ています。
この調査で、妊娠中には男女とも同じ割合でお互いに「愛している」と感じていたのが、子どもが2歳になる頃には、男性は半数、女性は3人に1人しか愛情を感じなくなることが判明したのです。
「しゃべるのも苦痛」であると、夫の帰宅前に寝てしまう妻。
「求めてくる夫が性欲の塊のように見えてくる」と、夫を嫌悪する妻。
他にも、出産後からセックスレスだったり、もっと夫に家事・育児をサポートして欲しいと不満を募らせているなどのことがあれば、産後クライシスの状態あると言って良いでしょう。
このような産後クライシスを回避するためには、夫が家族と過ごす時間を増やす努力をすることが、ガギとなりそうです。
また、家事や育児に頑張っているママを労うことも、妻から夫への愛情を保つためのカギとなるでしょう。
産後のママの精神状態はとてもデリケートです。
この時期の過ごし方によって、夫婦関係に大きな溝が出来てしまうのか、それとも変わらず仲良く暮らせるのかが決まりそうです。
Photo by Jyri Engestrom