イヤイヤ期の困った行動は、いろいろなパターンがあります。
どうしても人におもちゃなど自分のものを貸せない子もいますね。
こんな時にはどうすれば良いのでしょう。
●イヤイヤ期の困った行動・・人に貸せない子の場合には!?
「人に貸せない子」というのは、「所有権を理解できるようになった」と見ることができます。
公園や児童館などで、他の子どもたちと遊ぶようになると、おもちゃの貸し借りが出てきます。
2歳くらいにもなれば、「自分の」という所有権が理解できるようになりますし、また、よその子の持っているものが魅力的に見えたりします。
そこで、おもちゃの奪い合いや、争いも増えてきます。
●理解が中途半端だから不安になる
イヤイヤ期の子どもたちは「自分の所有権」は理解していても、「貸したらまた戻ってくる」ということがまだ理解できません。
手放したら、もう自分の元には返ってこないと思ってしまうのです。
ですから、大切な自分のおもちゃを貸せない子が多いのです。
何もわからない赤ちゃんは、されるがままですが、少しずつわかり始めてくる頃だからこそ、こんな勘違いや不安を感じてしまうんですね。
ここでママが無理に取り上げて貸してやることばかり求めてはいけません。
まずは、子どもに「貸してあげようか?どうしたい?」と意志を確認しましょう。
どうしても、嫌がるようだったら、ママが代わりに、欲しがっている子に「ごめんね、今遊んでるから貸してあげられないの」と伝え、もう少し時間が経ってから「いっぱい遊んだからそろそろお友達に貸してあげようか?」と聞いてみましょう。
相手も何かを持っている場合「代わりに交換してもらうようお願いしようか?」と条件を出すと、貸してあげると自分にもいいことがあるということが理解できるかもしれません。
それでも難しいようなら、本人が忘れて他のことに集中しているうちに、こそっと貸してあげれば、他の子のママと気まずくならないですね。
Photo by Eric Lewis