子どもを伸ばす褒め方にはポイントがいくつかありますが、その一つはあなたの思っていることを素直に口に出すことです。
たとえば子どもが食器を片付けるのを手伝ってくれたらありがとう、100点を取ったら頑張ったね、などあなたが素直に思っていることを口に出すことは、子どもにとって偉いねや次も頑張ろうね、などという励ましの言葉などよりずっとうれしいのです。
親が素直な気持ちを表現してくれれば子どもの心に伝わりまた次につながります。
それから子どもが何かしたときにすかさず褒めることも大切です。
たとえば子どもが昼間の運動会のかけっこで1等賞を取ったのを、夜寝る前に褒めても子どもの気持ちには届きません。
運動会中に話しかけることができなくても、お昼休憩の時や運動会が終わったときにかけっこで1等賞取るなんてすごいね、足が速いんだね、と褒めてあげた方が子どもはなぜ褒められているのか分かりますし、頑張ったという気持ちがまだ残っているのでうれしく感じるのです。
100点や1等賞でなくても、最後まで頑張ったこと、一生懸命やったことを認めてあげることが大切です。
結果の数字より、去年よりがんばれた、泣かなかった、など、子どもの成長した部分を見つけて、伝えてあげましょう。
そして何より大切なことは、何かをしたから褒めるのではなく、日常のちょっとしたことを褒めることです。
たとえば眠たいのに親と一緒に買い物に行ってくれたら、眠いのにママに付き合ってくれてありがとう、と子どもがあなたに合わせてくれたことを褒めてあげましょう。
子どもが親に合わせるのは当たり前のことではありませんし、親の都合で何科をしなければならないところに子どもが付き合っているのです。
ですから日常生活であなたにとって当たり前のことでも、子どもにとっては当たり前のことではないと思うといいでしょう。
Photo by Ben+Sam