幼稚園が始まるとママたちはいっせいにお弁当作りに頭を悩ませたり、楽しんだりします。しかし、ある幼稚園ではお弁当に冷凍食品を入れることを禁止しているそうです。
ネット掲示板で、あるママの書き込みから、一部の幼稚園、保育園で冷凍食品の使用を禁止するルールがあることが判明しました。
すると、ほかの幼稚園も「ハム、ウィンナー、練り物が禁止されている」「加工食品は入れちゃダメ」「デザートや果物が禁止されている」という意見が寄せられるようになったのです。
これまで何となくそんな噂があったものの、実際に掲示板で具体的な実情が書き込まれたことで、ルールが本当に存在することが、多くの人に認知されました。
他にも、毎日親が手尽くしているかチェックされる園や、幼稚園から中学校までずっと冷凍食品が禁止されていること、こっそり冷凍食品を入れたところ先生から厳重な注意を受けた、というママの話や、ダメな例としてお弁当の写真をクラスに張り出されてしまったというママの話もあり、厳しい園がたくさんあることがうかがえます。
ほかにも「冷凍食品が禁止ならお弁当に何を入れているのか?」と質問してきた投稿者は幼稚園から「毎日5品以上お弁当に入れるように」と言われていると言います。
またYahoo!知恵袋にも同様の質問は寄せられており、お弁当の厳しいルールに頭を悩ませるママたちが多いようです。
こんなに禁止をするなら給食にしろという声も多いのですが、食育で注目を集めている私立幼稚園やNPO法人によると、お弁当の中身にまで指導が入るのは初めて聞いたというのです。
法人や幼稚園はお弁当の中身は保護者に任せており、アドバイスをするとすれば量や好き嫌いについてくらいだ、ということですが、保護者からは子どもに母親の手作りの料理を食べさせようという幼稚園が実際にあり、食品添加物をできるだけ子どもに与えないという園もあると言います。
お弁当の中身まで制限されてしまうと保護者にとって大きな負担と感じることは多く、否定的な意見と幼稚園のお弁当の内容は家庭の問題という意見が対立しているのです。
確かに、「食品添加物」や「味付けの濃い料理」ばかりでは、よくないことは理解できますし、「手作りの料理」の方がいいのはわかります。しかし、ママの意思や事情に反して強制されると、毎日は大変ですね。
入園してから方針の違いに苦しむとママもつらいので、幼稚園を選ぶ際に、「お弁当はどのようにすべきですか?入れるべきでないものはありますか?」と、事前に園に聞いてみるといいですね。
Photo by Raphael Labbe