故郷の味やおふくろの味は誰でも持っているものですが、長く離れた味でも母親が作った味と言うのは分かるものでしょうか。
ある企業のCMから、人が大人になっても忘れない味について考えてみませんか。
・HANDMADE HOMETOWNが教えてくれたこと
大手スーパーの西友が流したあるCMが反響を呼んでいますが、このCMのテーマは故郷の味で、親元を離れ東京で暮らす6人の男女が子供のころのお弁当の印象について答える所から始まります。
その答えはまばらで正確に覚えている人もいれば、全く思い出すことができない人、色だけ覚えているなど様々です。
形がなければ忘れてしまうのか、ということで6つの同じお弁当箱に入った全く違う味付けのお弁当箱を6人の前に出しました。
それぞれ6人の母親が作ったお弁当箱なのですが、6人は母親が作ったお弁当を当てることはできるのでしょうか。
・長くたっても忘れないもの
テレビCMを見ていると全く思い出せないという人もいるので母親のお弁当を見抜くことができるのか不安になりますが、本人たちもお弁当箱の蓋を開けるたびに迷いが見え隠れしていきます。
しかし見た目や彩りが似ているというところから徐々に箸を付けていく6人は見ただけで分かる、口に入れるとうーんと唸り、自分の母親が作ったお弁当を当てることができたのです。
なつかしさが込み上げ、笑いと何とも言えない気持ちが込み上げてくる様子は見ている方も微笑ましくなってきます。
6つのお弁当箱の形や色は同じでも、その中に入っているものは全く違ったのです。
結局6人は自分の母親が作ってくれた懐かしい味を完食しました。
中には懐かしい味、愛情の込められた味に涙を流す人も見受けられました。
どれだけ遠く離れても、どれだけ時間が経っても自分が育ってきた味は忘れられないのだと教えてくれます。
そこに変わらない価値があるということを西友のCMは教えてくれているのではないでしょうか。
今回の6人の実験から誰もが胸打たれる結果が生まれたことを、あなたはどう感じるでしょうか。
Photo by Mark Probst