妊娠したと病院へ行けば目にしたり聞く機会の増える葉酸。
葉酸と聞けばどんなものだろうと思われがちですが、実はビタミンB群の一種で、栄養素の中の一つです。
・葉酸の効果
葉酸には赤血球を作り出す働きや、細胞を再生するのをサポートさせる働き、余分に余ってしまったアミノ酸、ホモシスティンを分解排出させる働きなどがあります。
その為、人間が生活していくうえで必要不可欠な栄養素なのです。
ではなぜ妊娠すると医師などから葉酸を摂取するように進められるのでしょうか。
実は葉酸は妊娠中でなくても必要不可欠な栄養素なのですが、自分の分だけであれば食事から十分摂取できています。
しかし、妊娠中は赤ちゃんの分も栄養を摂取して置かなくてはなりません。
その為、妊娠していないとき以上の量が必要となります
しかし、いくらバランスの良い食事などに心がけても、妊娠中に必要な量はなかなか食事だけでは摂取するのが難しいのです。
そこで医師や看護師から指導されることになります。
・葉酸が不足すると
葉酸は胎児の細胞分裂を活性化させます。その為胎児の細胞分裂も活性化し、1％にも満たない確率で発症するといわれている先天的な病気を防ぐことができます。
また、脳の構造や機能の障害が原因で現れるといわれている自閉症のリスクを減らすこともできます。
さらに流産の原因の多くが先天性の異常によって引き起こされますが、その先天性の異常を減らすことによって、流産のリスクも減らす効果があるのです。
その他免疫力を高め、妊娠中病気にかかりにくくする働きもあります。
母体にも胎児の成長にも欠かせない葉酸。
妊娠していない時期でも生きていく上で欠かせない栄養素です。
妊娠中でなくても、普段の生活でなんとなく体調不良を感じるようであれば、食事に気を付けたり、サプリメントなどで補給するようにします。
妊婦の場合は食生活だけでは不足しがちなのでサプリメントで積極的に補給してください。
Photo by Riccardo Battistella
