しつけのやり方や内容は、時代そして何よりも親の価値観やどのような子供に育ってほしいかによって変わるものです。
自由にのびのび育ってほしいという人もいれば、きちんと勉強をさせて高学歴の子供に育てたいという人もいるので、どのようなしつけが正しいということは一概には言えません。
ただ一つ、どんなしつけをするにしても気をつけなくてはいけないのが、子供のこころを押しつぶさないようにするということです。
物心がついてくると、怒りや苛立ちなどの感情が分かるようになり、それに対しての恐怖心も芽生えてきます。
一般的にが、厳しくしかることがしつけというイメージがありますが、怒られたり怒鳴られたりした時、その内容がきちんと理解出来ていなければしつけにはなりません。
小さな子供にとって、大人は頼れて安心して甘えられる存在であると同時に怖い存在にもなっていくのです。
恐怖心しか感じないと、してはいけないことやしなくてはいけないことをきちんと理解することは出来ず、結果的にしつけにはつながらないのですね。
もちろん甘やかし放題が良いということではありませんが、子供のこころを押さえつけるような威圧のしつけをしてしまうと、もっと成長したときにその不満が爆発したり、内側に引きこもってしまうかもしれません。
そうならないようにしつけるには、自分の伝えたいこと、大事なことは何回も繰り返し言い聞かせて、後は子供が理解して行動出来るようになるまで待ってあげてください。
こころを豊かにするしつけは、子供を信頼して認めてあげることなのです。
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