小さな子と一緒に外を歩くとき、事故から子どもを守るために、大人としっかり手をつないで歩くことが重要です。
しかし、実際は、子どもがいつでもママと手をつないで歩いてくれるとは限りません。
よちよち歩きの時は、嬉しそうに手をつないで歩いてくれたのに、だんだん歩くのが上手になって、さらにイヤイヤ期に突入すると、親の手を振り払ったり、勝手に走りだしたりする子も少なくありません。
抱っこはしたがるくせに、手をつないで歩くのは嫌がることが多いのです。
とはいえ、そのくらいの子が親から離れて、交通事故で亡くなるケースはとても多く、どんなに嫌がっても手をつないで歩かねばなりません。
そんな時は、ぜひ、「手つなぎ」を楽しい遊びにして誘ってみましょう。
●がったい!
「ママとがったいしよう!」「ガッチャーン!!!」「2人がくっつきましたー!」と面白く誘ってみましょう。
●おーてーてー、つーないで♪
つないだ手をぶんぶんと、おおげさに振りながら、歌を歌ったり、「ぶーんぶーん」など効果音をつけたりして歩きましょう。
●ギュッ!ギュッ!
握った手を急にギュッとつよく握って、驚かせたり、強弱の刺激をつけましょう。
手つなぎに飽きてきた頃にやると効果的です。
外の音、たとえば救急車のサイレンや鳥の鳴き声、歌ってる歌などのリズムに合わせて、ギュッとやると、楽しい気持ちに。
●握り方を変える
ママの指を握ってもらったり、紐やベルトを握らせたり。手をつなぎ続けることに慣れてなくて、嫌がるようなら、変化をつけてみましょう。
●叱るのはNG、「手つなぎは楽しい」スキンシップに
つい叱りながら、子どもが逃げないように、拘束するようにぎゅっと握ってしまう場面もあるかと思いますが、なるべく、叱らずに、親子にとって楽しい時間になるよう意識しましょう。
手をつないでいると、大事な人の温もりを感じて、スキンシップができて、愛情を確かめあえるのです。
自分は大切にされていて、とても嬉しい時間なんだと思ってもらえれば、進んで手をつなぎたがるようになります。
それでも手つなぎができず、飛びだしてしまいそうな子は、命を守るため、外では「ハーネス(紐)をつける」という選択肢もあります。
Photo by Fimb