2歳前後に訪れるイヤイヤ期になると、それまでママなしでは何もできない愛らしかった我が子も、突如として、憎らしい言動をするようになります。
イヤイヤ期の我が子に、イライラを募らせるママやパパも多いですが、どんなに腹が立っても言うべきではないNGワードがあります。
<これだけは言わないで!イヤイヤ期の子どもへのNGワード>
●「もう知らない」「勝手にして」
お出かけ前、なかなか靴を履かない我が子。
「いやだいやだ、この靴は履きたくない!」と駄々をこねる我が子に、イライラを募らせたママは、「じゃあ勝手にして、ママはもう知らない!」などと言っていないでしょうか。
ついつい言ってしまいがちですが、これはNGです。
まだまだ幼い子どもにとって、ママからこのように突き放されてしまっては、一気に悲しみの淵に立たされてしまい、心を痛めることになります。
●「いい加減にして」「怒るよ」
また、「いい加減にして!ママ怒るよ!」という言葉もNGです。
「いい加減にして!」という言葉は、子どもにとっては非常に曖昧な言葉で、どうすればいいのか分からなくなってしまいます。
そこに立て続けに、「怒るよ!」と強く言われれば、子どもには恐怖でしかありません。
●「うちの子じゃない」「言うこと聞かないと××するよ!」
他に、「わがまま言う子は、よその子になってもらおうかな!」などという、恐ろしい交換条件を出すのもNGです。
言うことを聞かない我が子に、こんな交換条件を出してしまいがちですが、小さな子どもは、文字通り受け取ってしまいます。
強い言葉で叱りつけたり、交換条件を出すようなことは、NGです。
子どもは納得しないまま、仕方なく言うことを聞いているだけです。
なかなか時間に余裕のないときには、こんなNGワードで子どもをコントロールしがちですが、できるだけじっくりと子どもと向き合い、時間をかけて納得させていくことが、イヤイヤ期の子どもには大切です。
どうして怒られるのかわからないまま、ただ親に否定された、拒絶された、自分はいらない人間なんだ、という悲しい記憶だけが残ってしまうのです。
●理由を伝える
なぜこれをしなければいけないか、言うことを聞かないとどのように困るのか、すぐには聞かなくても説明をしましょう。
子どもを置き去りにしたくて言ってる訳でなく、「今お出かけの支度をしないと困る、ママとしては子どもと一緒に出かけたいから、お願いだから協力してほしい」と伝えるのです。
「○○がしたいなら、今じゃなくて、家に帰ってからやろう」「今日は急いでいるから、靴を選ぶのは時間のある時にしよう」
すぐには言うことを聞いてくれないかも知れません。
しかしイヤイヤ期の時に、大人が力づくで強制ばかりしていると、親のしつけ方にそのような習慣がついてしまいます。
イヤイヤ期は、親にとっても「しつけの練習期間」だということを頭に置いておきましょう。
Photo by Tamaki Sono