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1歳から始める「数あそび」で、算数の得意な、優しい子が育つ!

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子どもたちが実際に数字を習うのは小学校からです。

しかし、6歳になって、いきなり授業を受けたからといって、すぐに10まで数えて書けるようになるわけではありません。
しかし、算数の授業で10まで数える練習は早く終わってしまうため、全く数に触れていないまま小学校に入学すると、勉強につまづいてしまうのです。

そのため、1~6歳までまでの間に、無理なく少しずつステップを踏んでおくと、安心ですね。

<生活の中にある数で遊ぶ>

といっても、幼いうちから数を書いたり計算をしておく、という訳ではありません。
普段の生活や遊びのなかで、普通に数や量をいれて遊んだり考えたりするのです。
その時「子どもにはどうせわからない」と思わないことがポイントです。

●1~2歳

◇「ひとつ」を理解する

食べ物を「ひとつ、あげるね」など、複数あるなかの「1」という量があることを理解できるようになると、子どもの世界が広がります。
帽子がいくつかあっても、頭が一つなので、かぶれるのは「ひとつ」。
お菓子がたくさんあっても、一人「ひとつ」ずつ。
自分の欲求をコントロールする訓練にもなります。

◇お風呂で10まで数える

まだ数の概念はわからなくても、歌のように、音を聞いて覚えます。
「いちー、さー、じゅー」などでたらめでも、自由にマネをして楽しめればバッチリです。

●2~3歳

◇どっちが多いか見分ける

お皿のおかずやお菓子など、わざと差をつけて、どっちが多いか聞いてみましょう。
おはじきや、おもちゃなど、子どもが好きなもので、「どっちがたくさんある?」「どれが長い?」を聞いてみるといいでしょう。
間違ってもいいので、優しく、「ん、こっちは5個あるね」などさらっと正解を付け加えるといいでしょう。

◇みんなに配る

子どもにミカンなどを配ってもらって、同じ人にダブらないよう、みんなに均等に配ってもらいましょう。
「えーん、パパはもらえなかったよ」などユーモアを交えて、家族で楽しみましょう。

●3~4歳

◇10まで数えてもらう

「ママがコップを持って戻るまで、10数えてまっててくれる?」など、楽しいことを待たせる時に、子どもに数えてもらいましょう。
10まで数えられるようになったら、20までに挑戦です。

◇「1、2」が数字だと認識できるようになる

1、2、3などの数字を見て、正しく読めなくても、これは「数」をあらわす文字だと見分けられるようになります。

◇時計、時間がわかる

数字が読めるようになったら、時計を見て「黒くて長い針が3になったらお片付けしようね」など、時間の概念を育てることができるようになります。
やることを早く済ませれば、自由に遊ぶ時間が残る、というペース配分を考えられるようになります。

●4~5歳

◇同じ数ずつ分ける

お皿に食べ物を「5個ずつ」取り分ける、など、お手伝いをしてもらいましょう。
「3個あまったね」など、あまることがあることも理解できます。

また、別の種類のお菓子をさらに配って、「全部でいくつになった?」「2つ食べたら、残りはいくつ?」など、簡単な足し算や引き算に親しむことができます。

◇どちらのコップが多い?

同じ形のコップでどっちが多いか比較しましょう。
見分けられるようになったら、今度は、違う形のコップでも比べてみましょう。
一見少なく見える方が、実はたくさん入るなど、容量や立体の大きさなどについて意識しましょう。
空間認知能力などが発達します。

◇トランプなどで遊ぶ

神経衰弱や仲間集めやババ抜きで、同じ数字を見つけて遊ぶ楽しさを知ります。
この時期の子どもたちは、大好きなことや楽しいことなら、集中して覚えることができるのです。

◇簡単な迷路で線を描く

「運筆(うんぴつ)」といって、自分の思った通りに線を描く練習をしましょう。
字を書く動作の基礎になります。

簡単な迷路など、インターネットで手に入るので、まずは直線一本だけのシンプルなものからトライしてみましょう。

興味がもてそうだったら、数字を「書く」ことができるようになります。

●無理強いは禁物!

いかがでしたか?
日常生活の中で数字と親しんで、覚えるための行動や遊びはたくさんあるものですね。
ただし無理強いは禁物です。本人に関心がないのに、あの手この手で強引にやらせようとすると、子どもは不自然を感じ取って、数にまつわることが嫌いになってしまいます。

あくまで普段の遊びの延長で、子どもが「楽しい!」を笑顔でいられるところにとどめておきましょう。

Photo by Donnie Ray Jones

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