子どもの乳歯が抜けたら、その歯はどうしたらいいでしょうか?
今は昔と違って乳歯を大切に保管したり、乳歯に関する海外の絵本をお子さんに読んであげる親御さんも多いようです。
●日本の昔の風習
昔は、抜けた乳歯は屋根に向かって投げると丈夫な歯が生えてくると言われていました。
地方によっては、下の歯は屋根に、上の歯は縁の下に投げ捨てる、と言われることもあったようです。
今も実践している親御さんは多いようです。
●保管する家庭が増えている
ですが、せっかく抜けた子どもが長年付き合ってきた乳歯なのだから、成長のあかしにとっておきたいと考える家庭も増えてきています。
そこで最近増えているのが乳歯を補完するためのケースです。
木製の箱や、歯の形をした入れ物に顔を描いていたり、アニメキャラクターをモチーフにしたりしたものや、歯列の形に穴を掘ってそこにどの歯が抜けたか分かるように該当する乳歯を入れていく保管ケースなど、様々なタイプのものが市販されています。
また、抜けた歯を全部取っておくと、乳歯の時の模型を作ってくれるサービスもあるようです。
ピンクの樹脂の歯茎の台に、実際に生えていた時の歯並びが再現されて、乳歯の劣化をふせぐためのコーティングする方法もあるようです。
バラバラに保管しているうちに無くしたり、箱に入れっぱなしで見なくなることが多いのですが、こんな保管の仕方もあるのですね。
●歯の妖精
またアメリカでは、抜けた乳歯を枕の下に入れておくと、歯の妖精がやってきて、お金と取り換えてくれるという話もあります。
これは「トゥースフェアリー」という妖精の話で、絵本になって販売されているものもありますので、お子さんに読み聞かせるのもいいでしょう。
この歯の妖精として、実際に乳歯を枕の下から抜き取ってお金と入れ替えるのは親の役割ですから、抜き取った乳歯を保管ケースに大切にしまっておくのもいいでしょう。
遠くに行くときにお守りにして持っていくという人もいるくらいですから、子どもの成長のあかしである乳歯への思い入れや考え方が、現代では変わってきているのが分かります。
Photo by Peter K. Levy