最近よく耳にするのが親を、ニックネームや○○ちゃんなど、ちゃん付で呼ぶ子どもですが、なぜ子どもは親をちゃん付で呼ぶのでしょうか。
日本では父親をお父さんやパパ、母親をお母さんやママなどと呼ぶ習慣がありますが、ちゃん付をする子どもたちは、ノリで使っていることが多いようです。
では親をちゃん付する子どもがいることに世間一般はどのように思っているのでしょうか。
●ちゃん付をしているのはわずか13%
テレビで取り上げられると、多くの若者が親のことをちゃん付で呼んでいるのかと思ってしまいますが、ある番組の街頭アンケートによると親を友達感覚でちゃん付で呼んでいるのはわずか13%だそうです。
その理由は「ノリで呼んでいる」という回答が一番多く、「親しみがこもるから」、「親からちゃん付で呼んでほしいと言われたからちゃん付している」と言う人もいます。
この回答を受けスタジオにいたゲストは「親なのにちゃん付にするのはおかしい」「人前ではしてはいけない」というコメントが出ました。
ただ中には「親子が話しやすい環境を作るためにはありだと思う」「2人きりで話すときには友達感覚のように話す方が腹を割って本音で話すことができる」と言ったような意見も出てきました。
●「親をちゃん付けはアリ」30%
視聴者にアンケートを取ったところ、「親をちゃん付することが許せる」と答えたのは30%という結果になりました。
賛否両論取り巻くこの問題について、教育評論家は「社会に出ることで他人と接することが多くなり、年齢がかかわる上限関係は出てくるもの。子どもが自分より年上の人に対して、失礼な態度を取らないよう親子の立場を意識できる呼び方として、お父さんお母さんやパパママをルールにした方がいいのではないか」と言います。
高校生や大学生にも親をちゃん付をする人が増えている昨今、「親と仲が良ければ問題ない」「呼び捨てが一番呼びやすい」といった意見も目立ちます。
親をちゃん付で呼ぶことを許せると答えた30%がそんなにいるのかと思うか、それしかいないのかと思うかは、あなたが親の呼び方に対してどのような意見を持っているかによって変わるのではないでしょうか。
Photo by Toshimasa Ishibashi