オーストラリア人のキム・トゥッキは２６歳で４回目の妊娠中でした。
普通に妊婦生活を過ごしていた彼女でしたが、途中から５つ子であることが発覚。
夫婦は驚きながらも大家族になれる喜びで胸がいっぱいでした。
しかし５つ子の妊娠はそんな甘い生活ではありませんでした。
妊娠中の写真もありますが、まるで何かの病気でお腹が腫れてしまっているかのように、大きくせり出しています。
５人の胎児にまんべんなく栄養を与えるため、１日に６０００キロカロリーもの食事を食べました。
そして、お腹が通常より重くなり、膀胱などが圧迫されるようになると、夜中だけで１２回もトイレに行くこともあります。
お腹が普通の妊婦の何倍も大きくなり、前へせり出すため、耐え切れがたいほどの腰痛にも悩まされました。
それでも彼女は生まれてくる赤ちゃんに会いたい一心で辛いことも耐えてきました。
そして出産。
５人は約６週間の間、新生児集中治療室で体力が付くのを待って、パパやママと一緒に家へ戻りました。
８人の親となったパパとママ。
かわいらしさと愛くるしさに喜びの一方で、生活は実にあわただしくにぎやかです。
上の子達に食事をさせ、５つ子のミルクやおむつ交換。
お散歩に出かけるときは５つ横に並んだベビーカーを使用するなど、何をするにも普通の子育ての５倍以上の負担がまっています。
更に上の子もまだ幼いため、５つ子の育児の合間にしっかりと訳隔てなく愛情を注ぐ必要がありました。
しかし、彼女達は幸い周囲からたくさんの協力を得ることができました。
例えば、車に全員乗り切らなかったため、２台に分かれて移動していましたが、募金サイトに支援が集まったおかげで、一家全員が乗れる車を手に入れることができました。
また、旦那さんも育児や家事などに非常に協力的だったこと、そして何より自分が子どもを愛する気持ちをしっかりもてたことで、大変な中でも笑顔があふれる家族を作り上げています。
５つ子を妊娠する確率は、５５００万分の１。
奇跡とも呼ばれるほどの確率です。
しかし、５つ子の両親やきょうだい達は元気に生まれた５つ子をとても愛らしく、自慢に思っています。
イベントがあるたびに、プロの写真家に素敵な写真を撮ってもらい、ツイッターやフェイスブックなどで自分たちの生活や５つ子たちの成長を記録しています。
５つ子達が大きくなったとき、自分たちの記録をどんな風に見つめ、自分を育ててくれた親達にどのような気持ちを感じるのか、今から成長が楽しみです。
