子供の頃にはたくさんのプレゼントをもらい、お祝いしてもらっていた誕生日。しかし、年齢を重ねるごとに、複雑な寂しい感情にもなるのが誕生日ですね。
実は、この誕生日が近づくと憂鬱になる誕生日ブルーというものがあるみたいです。
●誕生日ブルーで自殺する人が1.5倍も!
独り暮らしや社会で自立する頃から、手放しでお祝いしてくれる人が少なくなり、まるで何事もなかったかのように誕生日が通過してしまう人も少なくありません。
あるいは、お祝いはしてもらえるけど、自分が祝った友達からコメントをもらえなかったり、期待してたプレゼントではなかった、など、ネガティブな感情になってしまうこともあります。
最近注目されている、誕生日が近づくとなんだか憂鬱になる「誕生日ブルー」という言葉があります。
実は、誕生日に自殺する人が、他の日に比べて1.5倍も多い、というデータが出ています。「誕生日ブルー」によって自殺者が増えていることが分かっています。
大阪大学のチームによる、厚生労働省の人口動態調査のデータを分析から判明しました。
上記の自殺率は日本のデータですが、欧米ではもっと高く、「せっかくの大切な誕生日を期待通りに過ごせなくて、普段の日より孤独感や絶望感が生まれやすく、憂鬱やストレスを感じる人が多い」と仮説がたてられています。
「誕生日ブルー」「バースデーブルー」などとも呼ばれます。
この結果を見たネット民からは、「自分の人生や友達がどのくらいいるのかを突き付けられる日でもあるから、気持ちが分らないでもない。」といった内容の書き込みがあります。
「わたしって友達少なかったんだな」「仲がいいと思ってたけど、本当はそこまで大事にしてもらってないのかも」などうっすら感じてしまう人が多いということです。
●ママのお誕生日、ちゃんと祝ってる?
特にママにもなれば、自分の子供の誕生日は盛大にお祝いしても、自分の誕生日はすっかり忘れ去られてしまっている、という人も多いのではないでしょうか。
本当はパパや子供たちからサプライズでお祝いされたり、パパが欲しかったプレゼントを用意してくれたりしたら嬉しいのに、という淡い期待がよぎるものの、理想通りの誕生日を迎えられない大人が少なくありません。
毎日、育児に家事にと頑張るママの誕生日をちゃんとお祝いしているでしょうか。
自殺まで追い込まるほどではないにしろ、このくらい誕生日というのは何歳になっても本人にとってはとても大切な日で、だからこそ、期待もしてしまうものです。
ママの誕生日には、ささやかでもいいので、家族でお祝いしてもらうだけで、ママはまた明日から頑張ろう!と思えるのです。
周囲の人にも誕生日には、「おめでとう!」の一言でもかけてあげてみてはいかがでしょうか。
お金をかけずとも、家族が大切な日として「覚えて」いてくれて、心から祝ってくれる、という気持ちが、ママの心を温かく包んでくれるのです。
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