お菓子やおもちゃなど子供がほしいというシーンはいくつかありますが、時には我慢させることも必要です。
しかし理由がなければ子供は納得しませんし、よく使われるお金がないから買えないというのは上手くいくのでしょうか。
・あいまいなお金がない
親のお金がないから買えない、と子供に言うことは子供にとっては納得がいかない、あいまいな言い訳だったりします。
お金があるときとない時の区別がつかない、それよりもお金があるのかないのか分からないのです。
子供ははっきりとした基準が設けられていないことに納得できません。
行動と状況が伴わないからであり、判断できないことは親の機嫌を見て自分のすることを決めることと同じなのです。
するといつまでも、あれがほしい、これがほしいという欲求が留まることはなく何度も同じことを言って買わない結果を招くことになります。
・物の価値を見出せない子供になる可能性
お金がないと言い続けると子供が家庭に劣等感を持つことになる恐れもあります。
働いて得たお金の大切さを伝えるためには、より丁寧に子供にわかりやすく説明することが大切なのです。
お金がないから買えないと子供に言い続けていると、お金があるときは何でも買ってもいいと判断してしまう恐れもあります。
そうするとお年玉やお小遣いをもらったときに、ほしいものはほしい分だけ買っていいと判断してしまうこともあります。
これは大人になっても同じ金銭感覚でいる可能性が高く、その日暮らしをしてしまう可能性もあります。
しかし我慢することが決して悪いことではなく、理由をきちんと説明し、納得したうえで買えないと子供が判断することは間違いではありません。
理由もわからずに我慢させることはストレスになることもあるのです。
確かにお金がないから買えないというのは都合のいい理由ですが、子供の心にとってどのように作用していくのか判断することも大切なことです。
本当にそれが自分に必要なものかどうか、無駄なものではないかどうか、物の価値がわかる買い物ができるようにしていきたいものです。
Photo by sally anscombe