日本でも体罰の問題がメディアなどでも大きく話題になっていますが、子供を躾と称して手を上げることは、良いことなのか悪いことなのか、とても難しい問題です。
海外でも体罰なしの教育、躾の問題が話題になっています。
・体罰なしで子どもを教育!「おっさんカット」とは・・
アメリカのアトランタには、悪い子にお仕置きをする美容院があります。
この美容院では、悪さをした子どもの髪型を、とてもダサい「おっさんカット」にしてしまうのだそうです。
「お仕置きカット」なるものが、こちらの美容院で始まったのは、言うことを行かない12歳の息子に手を焼いたお父さんが、「もうこれ以上悪さをしたくなくなるような髪型にしてください」と頼んだことがきっかけになったそうです。
ダサくカットされた男の子の姿は、彼のお父さんによってSNSにアップされます。
これを見たたくさんの親がぜひうちの子にも!と依頼が殺到する事態にまで発展したのだそうです。
こちらの美容院ではその後、1週間のうち3日間「お仕置きカット」専用の日にしているそうで、教育のためと無料でカットしてくれるというからすごいですね。
お仕置きカットの効果はばっちりで、ダサいおっさんカットになった子どもたちは改心して、学校の成績もアップするのだそうです。
ただこの「お仕置きカット」は、子どもの心を傷つける体罰ではないか、と言う声も上がっています。
アメリカでは、体罰に対してグレーゾーンが多くあり、体罰を規制していない州や、体罰を認める州もいまだにあると言います。
・体罰を法律で禁止している国も!
一方のスウェーデンでは、体罰を法律でしっかり禁止しています。
1979年に「親子法」を可決し、子どもに対してあらゆる形態の体罰、精神的な体罰をはっきりと禁止しています。
ではスウェーデンではどのように子どもを叱っているのかと言うと、叱るのではなく囁いて慰めると言います。
例えばスーパーなどでぐずる子どもには、小さな声で「イライラしてかわいそうね」とやさしく言うのだそうです。
日本では、「静かにしなさい!」と命令口調で叱る光景が日常的です。
小さな声で慰められることで、子どもは自分の力で理解をするようになり、親も怒らないことで余計なストレスを溜め込むこともなくなります。
スウェーデンの叱り方、諭し方は、日本のママたちも大いに勉強になりそうです。
Photo by pawpaw67