日本では男女平等と言われながらもまだまだ男性社会です。
男性は外で働き、女性は家を守る、といった認識が強く残っていますが、北欧のフィンランドでは、男女平等が単なる神話ではないことが世論調査の結果で明らかにされています。
・フィンランドでは、家事は男女の仕事!
このたび、フィンランドでは、18歳から79歳のフィンランド人2000人を対象としたアンケート調査が行われました。
フィンランドの労働関連組織の委託により行われた調査で、フィンランド人の9割もの男性が、家の掃除をすることに抵抗がないと答えています。
掃除かけや床のモップかけ、皿洗いや料理を作ったりなどの家事は、日本ではほとんどの家庭で女性の仕事になっています。
共働きをしている家庭でも、家事をする割合が多いのは女性側ではないでしょうか。
日本では、家庭では掃除や料理などの家事をしようとしない男性がたくさんいます。
イクメンという言葉が流行しているものの、育児に積極的な男性もまだまだ少数派です。
家事も育児も女性がメインの日本では、それが原因でパパに不満を募らせるママも多いのではないでしょうか。
しかし、フィンランドの今回の調査では、回答者の80%~90%もの人が、掃除や皿洗い、料理などの家事全般について男性と女性の両方が行うべきだと回答しています。
・家事の種類で男女差がある!?
しかし、排水管の掃除などは、肉体的にも辛い仕事なので、こういった家事については男女で意見が分かれる結果となっています。
男性回答者の半数近くがこれらの重労働な家事は男性がするものである、と答える一方で、女性回答者では男性の仕事であると回答したのは3分の1程度でした。
同じように、芝刈りは男性回答者の45%が男性の仕事であると回答していますが、女性回答者では25%にとどまっています。
他の拭き掃除や洗濯、窓掃除などの、比較的重労働ではない掃除に関しては、70%以上の人が性別には関係がないと答えています。
フィンランドでも特に若い世代で男女平等が進んでいているようで、日本女性にとっては本当に羨ましい限りです。
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