どんな人でも不安を抱えることはあるものですが、その気持ちを楽にする方法があると言います。
不安感を抱いた時に試してみたい5-4-3-2-1法とはどのような方法なのでしょうか。
・5-4-3-2-1法の基本的な方法
不安な気持ちを楽にするための方法、それが5-4-3-2-1法です。
言葉だけ聞くとカウントダウンでもするかのように思えますが、そうではありません。
これは外に意識を向ける、気持ちを向ける方法のことで、漠然とした不安を引き離すための方法です。
漠然とした不安はある日突然襲ってくるもので、子育て中になぜか不安がぬぐえない、仕事に対する不安が胸によぎって離れない、いろいろなことがあるでしょう。
そのような時に試してほしい方法が5-4-3-2-1法なのです。
基本的にはテレビやパソコン、携帯電話、ソファやタンスなど目に見えるものを5つ確認しましょう。
それから今感じられるもの、たとえば風や自分が座っている椅子のクッション、携帯電話ケース、カバンの素材などを4つ確認し、耳に聞こえるもの、ゲームの音や人の話語などを3つ確認します。
鼻を使って感じられる匂いを何でもいいので深呼吸しながら2つ、想像してもいいので確認し、最後に自分が自分を好きな点を確認して終了です。
・気持ちの効用から眠れないときにできる5-4-3-2-1法
気持ちが高ぶってなかなか眠れない、そんな時も5-4-3-2-1法が有効ですが、なぜか既定の数を確認することができないことがあります。
それはそれで構いませんので、まずはすべての項目を5つ確認してみましょう。
それから4つ、3つ、2つと確認できる数をどんどん減らしていってみてください。
途中で数えられなくなっても構いませんし、そうするうちに気持ちが落ち着き眠りについていることがあります。
また全部の項目ではなく、目に見えるもの、感じられるもの、臭いを感じるものと3つに絞って行うとより効果的です。
明日に向けて何か不安なことがある場合、例えば大切な試験やプレゼンがある、赤ちゃんを連れて初めて一人で電車に乗らなければならない、など様々なシーンが想定される場合、不安を想像するより5-4-3-2-1法を実践することで気持ちが楽になることもあるのです。
Photo by Donnie Ray Jones