トロントに住み始めてもうすぐ1年が経つという頃、せっかくカナダにいるのだからと仏語の語学学校に通っていました。
ある日学校で友人が「今妊娠中の姉と一緒に住んでいるんだけど、ちょっとした事で泣いたり、感動したり、怒ったり、喜怒哀楽が激しくすぎて本当にすごいの!妊婦さんってとてもクレージー!」と笑い話をしていました。
笑って聞いていたのですが、その話題がふと気になり、その日の帰りにダララマというこちらの100円ショップ、1ダラーショップで妊娠検査薬を買って帰ることにしました。
検査して結果を見ると、なんといきなり陽性マークが!
安い検査薬なので本当かどうか疑問に思い、薬局へもう少し精度の高そうなものを買いにいき再検査。
またもや陽性マークがすぐに出てきました。
喜ぶのは病院でちゃんと検査をしてからと思ったのですが、同時に「カナダではどうやって産婦人科にいくんだろう?」という疑問で頭の中はいっぱいになりました。
カナダの医療は主治医を決め、基本的にはどの症状でもまず主治医に診察してもらい、そのドクターが窓口となって専門医を紹介してくれるファミリードクター制度というシステムを取っています。
日本のように、自分で専門医を選んで受診するという事はありません。
気がつけばトロントに来てから一度も病院へ行っていない私は、当時ファミリードクターも決めていませんでした。
その後ネット情報を駆使して、ファミリードクターがいなくても、ウォークインクリニックという所で検査してもらえるらしいということが分かり、すぐに訪れました。
ネットでは診察の待ち時間が2、3時間になることもと書いてあったのですが、実際は30分程で診てもらうことができ、当日血液検査と尿検査を受けさせてもらえました。
ここまではスムーズにいったのですが、結果は3週間後にまた病院に来てくださいと言われ、日本ならすぐに教えてもらえるのに、とカナダのスローペースにがっくり!
<つづく>
特技・趣味:語学、音楽鑑賞、食べ歩き
家族構成: 夫 / 娘 1歳
Main Photo by Mark Baylor