鉄分を摂取し気持ち悪くなることはあったものの、これというトラブルもなく順調な妊婦ライフを送っていた私も、ある日から困った症状に悩まされることに。
妊娠4ヶ月のある日、朝からIELTSという英語の検定を受けることになっていました。
少し早起きをして、元気よく会場へ。
受験票確認の為列に並んで待ち、受付をしている最中、あれ、あれ、何だかフラフラするぞと思うと同時に、吐き気が襲ってきました。
とても立っていられないので座りこむと、スタッフの方が助けてくださりソファのあるお部屋まで連れていってもらいました。
長く立っていたせいかなと思い、しばらく休むことにしました。
実はこの英語試験は大学院の申込みの為に必要で、入学要件として7以上のスコアをクリアしないといけませんでした。
申込締切までに試験を受けられるチャンスは、これを含めあともう1回のみ。
スコアを一発クリアできれば良いですが、自信もないので何としても2回ちゃんと受けたい!
体調を早く回復させ試験に戻れるよう、手をマッサージしてみたり、足をバタバタしてみたり。
ただ、気分は試験開始までに良くならず、とうとうリスニングテストの音が聞こえてきてしまいました。
それでも、試験開始後30分以内であればまだ途中参加可能ということなので、まだどうにかして試験を受けられるよう粘る私。
その時、私が妊娠中で、そして大学院の為必要だという事情も把握してくれた優しいスタッフさんが声をかけてくれたのです。
「今無理してお腹のこの子に何かあったらきっと後悔するよ!
ゆっくり休んで。
試験は他会場で締切までにどうにかもう一回受けられるように調整するから。」
そこで、
「今は妊娠中でもう一人じゃない。
赤ちゃんが辛いサインを出しているのかもしれないのだから無理しちゃいけない」
とはっと我にかえることができました。
そして、すぐに会場を退散する事にしました。
<つづく>
特技・趣味:語学、音楽鑑賞、食べ歩き
家族構成: 夫 / 娘 1歳