子供が病気に感染するのを防ぐ観点から予防接種が行われます。
大人であれば受けなければならないとなるとイヤイヤでも受けるものですが、子供はそうはいきません。
特に初めての予防接種が行われるまでは、病院へも行ったことがないという子供も多く、泣いて暴れる子もいます。
・黙って連れて行かない
遊びにでも連れて行ってもらえるのかなと、親に黙ってついていったら、病院で、しかも予防注射だったとなれば、子供にとっては親に裏切られた気持ちになります。
一度そのようなことが起きると、また何か裏切られるのではないかと感じ、言うことを聞かなくなってしまうことがあります。
いくら親の言うことがわからない時期でも、子供に予防接種を受けに行くことはきちんと伝えましょう。
少し言葉がわかるようになれば、予防接種と聞いただけでも嫌がってしまう子もいますが、まったくわからないまま連れていかれるよりはましです。
言葉がわかるようになったら予防接種の意味もわかるように説明してあげれば、痛いけれど受けなくてはいけないものであることをわかってくれるはずです。
・その場しのぎの慰めはダメ
よくやってしまいがちなのが、予防接種が我慢できたらご褒美をあげるというもの。
ご褒美効果が上回っている間はいくらか効果はありますが、子供にとっては、ご褒美をもらっても痛いものは痛いです。
その為ご褒美要らないから予防接種もいらないということになってしまいます。
そうならないようにするためにも、言葉がわかるようになったら予防接種の大切さをしっかり教えます。
また、注射を受ける前に親や看護師が痛くないよなどと慰めることがあります。
しかしこれも子供には逆効果です。
どんなに頑張っても痛いものは痛いので、痛いのによく頑張ったねなどとほめてあげるほうが効果的です。
ほめられると子供は次も頑張ろうという気持ちになります。
親は何とかして子供に予防接種を受けさせようとあの手この手を使ってきますが、そのほとんどが子供にとっては逆効果になってしまいがちです。
痛くないなどと嘘をつかず、痛いけれど元気に過ごすには大切なことであることを伝え、痛みにこらえたらほめてあげてください。
Photo by Philippe Put