いよいよ3月に突入。
4月から新生活という家庭も多いのではないでしょうか?
入園、入学、進級と、子どもたちがまた一つステップアップします。
そんな嬉しい季節ですが、「一人歩きデビュー」となる新1年生は、交通事故にとても遭いやすくなっています。
<事故死傷者数と年齢>
http://www.itarda.or.jp/itardainfomation/info116.pdf
とんでもないグラフだと思いませんか?
鉛筆の先のように突き出た部分が「7歳」の死傷者数です。
今まで必ず隣に保護者がいた頃に比べ、小学生になると子どもだけでの通行の機会が増え、事故に遭う子が続出しています。
園児だった5歳と比べ、小学校入学後の7歳児の死傷者数は、なんと2倍に跳ね上がっています。
お年寄りを含む成人に比べても、2.5倍です。
最も事故が多いパターンは
・年齢…6~7歳(1年生)
・曜日…月~金曜日(平日)
・時間帯…日中(73%)、続いて夕暮れ時。
・性別…男の子は女の子の2倍も死傷
・場所…自宅近く(半径500メートル以内)の道路
・状況…飛び出し、横断中
子ども自身の気が緩む、自宅の近くや、友達と遊んでいるとき、何かを見つけた時など、油断から事故が多発しています。
そういった事故から守るために、よちよち歩きのうちから、2~5歳まで、ママと手をつないで歩いているときから、常に道路を歩く時のルールを繰り返し伝えておきましょう。
横断歩道を渡る、飛び出さない、停車中の車でも近くを通るときは気を付ける、駐車場や道路では遊ばない、など、交通ルールを厳しく何度も伝えておきましょう。
また、子ども自身が交通ルールを守っていても、無謀な車が突っ込んでくる事故も起こっています。
信号が青でも左右を確認しながら渡ること、信号待ちは少し下がって立つことなど、何度も徹底させてましょう。
●年長になったら練習を!
また、小学校入学を控えている子には、通学路や、通学路が工事中の場合に利用しそうな、う回路など、身近な道路を親子で一緒に歩く訓練をしておきます。
同じ道でも、時間帯によって見え方は異なりますし、注意すべき点も変わります。
様々な時間帯で、歩く練習をしておきましょう。
例えば、朝の通勤時間はスピードを出している自動車が多いですし、夕暮れ時は歩行者の姿が見えづらくなります。
また、雨や曇りなど、天候によっても、どんな歩き方が必要になるか、シミュレーションしておくことが大切です。
練習は、最初は親子で並んで歩き、何度かしたら、一人でも安全に歩けるか、テストを行います。
子どもを先に一人で歩かせて、親は数メートル後ろから、こっそり監視しながら歩くようにして、危険がないかチェックしましょう。
その時に危ないと感じたら声をかけ、親子でどうするべきか、話し合います。
小学校入学後も、しばらくは登下校や習い事など、付き添うようにしましょう。
離れたところから観察して、わが子がどういうパターンで危険にさらされやすくなるか、把握しておきましょう。
Source:
交通事故総合分析センター(イタルダ)
http://www.itarda.or.jp/itardainfomation/
http://www.itarda.or.jp/itardainfomation/info116.pdf
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