今年も日本各地に甚大な被害をもたらした台風ですが、台風の予報が出ると備えるという方も多いでしょう。
天気予報を見ながら台風の進路をたどり、対策を立てるものですが、実は台風で注意しなければならないことは6つあることをご存知でしょうか。
・外出時に使うものの間違い
台風でも家に食べるものや必要なものがなければまだ風の弱いうちにと外に買い物に行ったり、外の様子を見に行ったりすることもあるでしょう。
そこで一つ注意してほしいのが長靴を使ってはいけないということです。
万が一長靴に水が入ると足元が重くなるためどんどん体力を消耗していきます。
避難が遅れると最悪の事態も起こる可能性が高まりますし、泥が入れば余計に靴が動かず脱げてしまうこともあります。
また風の強い日に傘を使うと転倒しやすくけがをしやすくなりますし、傘が壊れて危険ですので雨合羽を使うようにしましょう。
・避難時の注意事項
雨がひどくなってきたから地下に避難すればいい、と思っている方もいますが地下に閉じ込められることがあります。
雨水が侵入して溺死したというゲリラ豪雨の例が2008年にあるように、雨の中地下への非難は危険です。
また避難に車を使う場合、1時間当たり20㎜以上の雨が降っているとワイパーは意味をなしませんし、ブレーキも利きません。
エンジンにも水が入り感電の危険性がありますし、ドアも開かなくなりますので急いで車から離れましょう。
避難するために歩道を歩く場合、冠水してしまうとマンホールのふたが見えづらくなります。
マンホールは当然地下道への入り口ですから、マンホールのふたが浮力によって浮いているとそれに気づかず転落する危険性があります。
長ズボンを履き、長い棒や傘で地面を確かめながら進むようにしましょう。
避難勧告が出て遠くにある避難所に行くという方もいますが、近くに大きい川がある場合は近隣の丈夫な建物の2階以上に避難する方が無難です。
2009年、実際に町営団地に住む人々が避難中に流されるという被害が発生しています。
毎年のように死者を出す台風被害から身を守るためにも最低限のことは覚えておきたいものです。
Photo by Petras Gagilas