子供を褒めるときに他の子供と比較するのは、子供を叱るときに他の子供と比較するのと同じくらいいけないと言うことをご存知でしょうか。
他の子供と比べてはいけない、と言うことはよく言われることですし、叱るときもあの子と比べてあなたはできない、あの子はできるのにどうしてできないの、という言い方をしてはいけないと言うことは周知のことでしょう。
では褒めるときにもなぜ他の子供と比べてはいけないのでしょうか。
1)優越感が生じる
実は原理から見れば同じことなのですが、褒めるときに他の子供と比べることで生まれるのは優越感、あるいは劣等感です。
なぜ優越感か劣等感が生まれるのかと言うと、子供は他の子供と比べられたとき、あの子はこれができないんだと思うと、自分が特別な存在のように感じられ、優越感に浸ります。
2)劣等感が生じる
そのときはいいのですが、別のときにあの子ができて自分ができないと逆の立場になったとき、今度は自分に劣等感が生まれ、○○のくせに生意気、といったような感情を持つようになります。
そこから敵対心が生まれてしまうこともありますし、ひどいときにはイジメに発展することもあります。
そうすると子供はより分け、グループ分けをするようになり、特定の子供としか遊ばなくなってしまうのです。
3)できることについても劣等感をもつことも
さらに親の褒め方があの子はもっとできるんだよ、と言う言葉を付け加えた場合、自分もできるのに駄目なんだと劣等感が生まれてしまいます。
するとその劣等感が自信のなさにつながってしまい、新しいことにチャレンジしようと言う気力を失ってしまうのです。
そうすると成長できない子供、伸び悩んだときに解決できない大人になってしまいますので、他の子供と比べずに、子供の成長スピードに合わせてあげましょう。
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