気に入らないことがあった場合、子供はかんしゃくを起こして暴れてしまうことがありますが、まずはこの時の子供の心理がどのようになっているのかをチェックしてみましょう。
2歳から4歳の子供は、まだ言葉で十分に自分の気持ちを伝えることができないため、上手に積み木やパズルができないというイライラが爆発したり、パパやママが忙しくしていて寂しいという気持ちが溜まって爆発してしまうことがあります。
子供自身の能力とやりたい理想が合致せず、その現実に納得できなかったり、欲しいものを親に買ってもらおうと、要求を通すために意地になっている場面もあります。
つまり、気に入らないこととひとくちに言っても、子供の側からすると複雑な気持ちが入り混じっているのだということになります。
では、かんしゃくを起こして暴れる度に、子供に構ってあげればよいのかというと、それも問題を大きくしてしまうことだと言われています。
子供は学習能力が高いので、暴れればパパやママが来てくれて構ってくれるのだとすぐに学んでしまい、繰り返し暴れるようになってしまうのです。
かんしゃくを起こして暴れる2歳から4歳の子供には、自分の気持ちを伝えるための動作や言葉を教えてあげるとよいでしょう。
パパやママを呼びたい時は肩を叩くように言ったり、上手にできない時には「できない」、嫌なことがあったら「聞いて」と言ってほしいと伝えてみてください。
このように暴れる代わりの言葉を教えていくと、少しずつかんしゃくを起こして暴れることが少なくなっていくと考えられます。
時間はかかりますが、子供と一緒にルールを決めて、じっくりと取り組むように頑張ってみましょう。
ただし、道路の真ん中で寝転べば危険ですし、公共の場で大騒ぎすると周囲への迷惑が大きいので、そういう場面で、かんしゃくを起こし始めたらすぐに、大人がさっと抱きかかえて、他の場所へ子供を連れ去りましょう。そして安全な場所へ移動してから、ゆっくり子供と向き合います。
Photo by Leonid Mamchenkov